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｢おまえさ、住み込みのバイト探してんだっけ？｣
オレ、何言おうとしてる？
もう1人のオレがやめとけって制止してる。
｢まぁね、生きるんなら、稼がないと｣
｢ウチで、働く？｣
あー言っちまった。
いつから、オレは慈善活動なんて始めたんだ？
｢は？おにいさん、何か会社してんの？
私、頭悪いからダメだよ｣
｢家政婦だよ｣
そう言うと、またバカにしたように笑いやがる。
｢あ〜そういうこと？
アタシ、売りはやんないよ。
アホだし、育ちも悪いけど、カラダは売んない……他、当たって｣
さあて、場所変えよかなって、立ち上がる。
思わず、オレも立ち上がって言う。
｢オンナには苦労してねぇよwww
おにいさんさ、意外と忙しいんだよ。
あまり家にも帰んねぇ。
他にも仕事仲間と住む家があるから。
一人暮らしで、部屋を空けたままにすんのもいけねぇし、掃除とかする時間もねぇから、たまにハウスキーパーに来てもらったりすんだけど、チョロチョロ、人に入られるよりもいいかなと。
あと、飯も作れるなら、作ってもらいてぇ。｣
知らないオンナを信用するなんてどうかとも思ったけど、なんだか見捨てられない。
それに、コイツは、大丈夫だとオレの第六感が言う。
｢いくら？｣
無愛想に言ってくる…コッチがお願いする立場かよ…笑える
試しに金額を提示してみると、
は？おにいさんバカじゃん？って驚いている。
相場がどんなもんか分かんねぇんだよ、
｢だけど、24時間待機みたいな状態だぜ。
オレの仕事は不規則だし。
ただ、オレの留守の間、お前のやる事が終わったら、休憩時間だ。
あ、結構家、広いから、掃除は大変だろうよ。
オレは、食ったものも下げねぇし、飲んだペットボトルもそのまま。
服も畳まねぇし、それなりに大変だろうよ。
仕事ブリがよかったら、昇給もさせたるよ｣
しばらく考えこんだかと思うと、
｢カラダの関係はナシな！｣
オモロいヤツめ。
｢当たり前。｣
お前のカラダなんて興味ねぇよ。
｢手をだしたら、通報する……
よし、OK。その話、のった!!｣
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作者名：みんと
| 作成日時：2022年9月9日 17時
