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結局、意識してるのは、私だけ。
あったかいお風呂に入り、
外の寒さと真逆のようにTシャツに短パンで、
あちぃーって言いながら、
ハフハフとチゲを食べる通常運転のユンギさん。
｢あ、そうだ。
まだ先なのにさ、オンマが、旧正月は一緒に3日間位は帰って来いってさ。
ちゃんとお前に、韓国の正月を教え込むって｣
何をはりきってんだかな〜なんて笑ってる。
私は笑えない。
ユンギさんにも、ユンギさんのご家族にまでも、
これ以上良くしてもらう筋合いはない。
そこまで踏み込めないよ。
｢行くだろ？｣
｢なんで？正月は家族で過ごさなきゃ。
家族水いらずで過ごして｣
ほんと、かわいくないな…私。
｢お前、オレの家政婦だろ。オレの世話しろよ｣
なんだそれ。
｢お母ちゃんに世話してもらいなよ！
正月くらい、休みちょーだいよぉ…どんなけブラックな職場だってのよ。｣
素直に、
ありがとう、嬉しいって言えないイヤな女に、ユンギさんは、
フンッて……
いい年こいて、拗ねたな。
だけど、申し訳なくて、
ユンギさんの実家には、ついていけないよ。
お正月か……
それまでには、出ていこうかな…
身分違いの
恋する乙女ってやつは、つらいものです。
ユンギさん、
アナタの家政婦が、こんな感情を抱いてるなんて気づかないうちに、
せめて、出ていくまでは、
かわいくない女でいさせてください
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作者名：みんと
| 作成日時：2022年9月9日 17時
