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朝から、ジョングクに、
ヒョーン、ヤンコチ食いたい!!
ってずっと言われてるうちに、なんだかこっちまで、ヤンコチ気分になる。
それじゃ今日はヤンコチ食いに行こかって思っていたのに、
言い出したジョングクは、インタビューが入り、帰れなくなった。
どうしてくれんだよ、ヤンコチ気分のオレ。
そこで、思い浮かんだアイツ。
連絡を入れ、マネージャーの車で送ってもらうことにした。
家の外に着いて待っていると、家から出てきたAはキョロキョロしてやがる。
小動物みたいだな。
車のドアを開けて
｢こっちだよ、バカ｣
なんて声を掛けると、気づいたAが、
とたんに笑顔になって、オレの元へ走ってくる。
やべぇ、かわいい。
いや、これは、飼い犬とかに対するあの感情だろ。
ホーリーと同じ。
名前を呼んだら、駆けこんできた時のかわいさ。
車に乗り込むと、マネージャーが一瞬驚いた顔をする。
｢親戚の子だよ｣
知らない人間の運転で、Aの顔も強ばっている。
｢大丈夫、送ってもらうだけ。飯は2人だから｣
耳元で囁き安心させてやった。
顔を近づけて、改めて気づく。
｢綺麗に化粧してんじゃん、しかも、このワンピース、あの時の？｣
コクリと頷くA。
固まってやがる。
｢似合ってんじゃん、かわいいよ｣
和ませるように、言ってやったのに、さらにカチコチになってやんの笑
ヤンコチは、初めてだったらしく、
特別美味しいってほどでもないな…なんて言う。
しかし、ビールは、ひと口飲ませてやったのに、
｢マズイ！｣
今日もハッキリ言う。
Aは、あまりアルコールは飲まない。
今まで、周りにアル中や、酒癖の悪い奴をたくさん見てきて、
自分は酒を飲みたいと思わなかったらしい。
反面教師ってやつかな。
悪い環境で育ってきたのに、しっかりしてたんだな。
｢酒はまだいいけど……ユンギ、クスリは絶対すんなよ!!
あれは、人間狂うから。
クスリやったら、もうマジで死ぬしかないよ！｣
いつから、コイツはオレに説教じみたこというようになったんだよ笑
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作者名：みんと
| 作成日時：2022年9月9日 17時
