今日:16 hit、昨日:27 hit、合計:117,329 hit
小｜中｜大
25 YG ページ25
それから、今しがた予約した夜景の見えるレストランへ向かう。
同じ助手席でも、さっきとは全く違う女を乗せている気分。
着慣れないスカートに戸惑っているのか、足をモゾモゾしてる。
｢ユンギ……ユンギさん、
ちょっと待ちなよ、こんな格好、私には似合わなし、金持ちが行くような食堂も落ち着かないよ｣
｢マイ・フェア・レディ観ただろ。お前も出来る。
それと、これから、こういう機会がくるかもしれないじゃん。
その為に訓練だよ。
テーブルマナーを教えてやる。｣
オレはただの家政婦になんでここまでする？
そんな質問はやめてくれ。
オレだって答えられねぇから。
車を降りて、レストランの入口でも、落ち着かない様子のAの背中にスーッと上から下まで人差し指をそわした。
ビクッと反応するAの正面に立ち、肩に手を置いて、目を合わせてみる。
｢いいか、背筋をピンと伸ばせ。
みんながお前に視線を向けるかもしれねぇ、
だけど、それはつまらない人間に向けるような軽蔑したようなもんじゃなくて、
いい女だなって、憧れの眼差しだ。｣
｢そんなワケないよ｣
｢いや、今のお前は綺麗だ。
いいか、目を伏せるな、堂々とオレに着いてこい。
オレほどのいい男と食事すんだから、オレに恥かかすなよ｣
｢自分で言うかよㅋㅋㅋ｣
緊張してるお前のために言ってんだよ、ちくしょー
｢上品に話せ、アホ｣
｢お主もな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんと
| 作成日時：2022年9月9日 17時
