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37 YG ページ37

(YGside)

部長になって

転勤もあり

引き継ぎに、挨拶回り、覚えないといけねぇことだらけで、
頭の中破裂しそうになっている





Aとも向き合いたいのに
避けられてるし、全然話せてもない







夜、溜まってる業務のチェックをしていたら、突然現れたA




Aの部下のプレゼンの資料も目を通したところだったから

いつもはとやかく言わねえけど

デビューっていうんだから、成功させてやりたくて、少しアドバイス





ちょっと話しただけで、すぐ理解出来るところは

相変わらず気持ちいい







でも、話さなきゃいけねぇのは、こんな事じゃない


あの時、傷つけてしまった事

謝らなきゃなんねぇのに




「部長、部長」って




オレたちは、男と女じゃなくて

上司と部下なんだって強調してくる






部長……

こんなもんのために、あの時のオレはこの子を1人にしたのかよ




なんだか、笑けてくんな




この子の為にと思って

「待ってて欲しい」って言葉が言えず、別れを選んだ……


しかも、相談もせずに1人で勝手に決めて




最低だな、オレ

栄転、昇進に目がくらんで




自分に自信もねぇし、余裕もなかったんだろうな



別れて目が覚めるなんて、ほんとにバカだ





今のオレなら、「待ってろ」って言葉が言えただろうし

その先の…
「オレに着いてきて」って言葉を掛けていたかもな







こんな遅い時間に出歩いて、心配だから、無理やり送る事になったけど


家の場所なんて聞かなくても、自然と体が覚えてるAの家への道






車内では、ひと言も喋んなかったけど、

Aがネコのキーホルダーを見つめて、綺麗な一筋の涙を流しているのを見て……



昔話はすんなって言われてんのに、
昔を思い出して泣いてる姿見せられて苦しくなる




抱きしめちゃいけねぇの?




もういちど、オレにチャンスをくれねぇかって…

言っちゃダメなのか……





本当に深く傷つけたんだなって思うと、涙を拭ってやることも、そんな話も出来なくて……





「明日…気をつけて行ってこいな」




部長としての言葉をかけて、

昔みたいにAの部屋の明かりが付くのも確認せず

Aを下ろすとすぐに車を走らせた



なぜって、
オレはもう、彼氏じゃなくて、ただの上司だから……

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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時

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