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翌日、気まづいなって思いながら出勤したけど
朝イチで、とんでもない事が起こり、それどころじゃない
「A先輩!どうしましょー!!」
半泣きで私の元にやってくる後輩の女の子
その大きな声にみんながこっちを向く
「今週の企業相手のプレゼンの会場をおさえていませんでした!」
「え?
前に私、確認したときに、麻浦プリンセスホテルの鶴の間をとったって言ってたよね。」
「営業部のキムさんがとったって言ってたと思って、安心してたんですが…」
「そんなバカみたいな話……」
みんな、呆然と立ち尽くす中
すでに、ジョングクくんは、パソコンに向かい
ユンギさんは、電話を始める
「あー、もしもし?イ常務ですか?
……あ、はい、大変ご無沙汰してしまって……
そうなんですよ、東京から…
はい、帰って来まして、昨日からこちらでまた…はい
ご挨拶に伺おうと思ってたんですけど…
ありがとうございます…
あのぉ、さっそくで、申し訳ないんですけど
今週の金曜日、部屋、あいていませんかね……鶴の間」
そして、しばらくしたあと
「鶴の間は空いてねぇけど、松の間は大丈夫だって
鶴の間よりデカいらしいから
その辺は、展示するなり、盛り上げていこう」
「あ〜よかった!部長、本当にありがとうございます!」
その子が、泣きながらお礼を言う
「部長、私の確認不足でした、申し訳ございません」
「案内出してる各会社に場所の変更連絡たのむ」
「Aさん!案内出した会社のリストです
メールも送りますが、電話した方がいいかと…電話番号もいれてあります」
「ジョングクくん、ありがとう
謝罪の電話入れていくから手伝ってくれる?」
「はい、もちろんです」
仕事が早いユンギさんに、さすがだなって、関心していたけど
ジョングクくんも、影でこうやって、とても気がきく
棒立ちの課長、見習いなさいよ!って思っちゃう
それにしても、ユンギさんがいるだけで、こんなにも安心感があるんだな
理想の上司かもしれない
これからは、上司と部下としての関係性を築かなきゃな
心の中はつらいけど……
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時