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え?
いない?
「あぁ、いるってウソ言ったこともあるわ
いるって言わねぇと、わざわざ告白とかしてくれるオンナがたまにいてさ
めんどーだから、そういう事にしてる」
「……」
「お前がなる?」
「……何に…ですか?」
「彼女」
「だれの?」
「オレの?」
「ふぇ?」
「ふぇ?ってなんだよ」
「バカですか?
いい加減にしてください!
こういう事でからかわないでください!」
「からかってねぇけど」
「からかってます!
付き合うとかそんなのは、お互い好きでないとダメです」
「おまえ、オレのこと好きじゃん」
言葉にしないでくださいよ、先輩
まさかこんなカタチで思いを告げることになるなんて……
急にはずかしくなる
「あ…あの、もし、そーだとしても、片思いじゃダメなんです!」
「でも、オレら、両思いだから、いーんじゃね?」
は?
私たちが両思い?
ん?…両思いって、なんだっけ?
両思い……お互いが好きって事だよね……
「ん?」
「あ?……なんだよ」
「あのぉ……ユンギさん、私の事、好きなんですか?」
「そーだけど」
「うそでしょ」
「ウソじゃねぇけど」
「ウソだ」
「なんで、こんなことでウソつくんだよ
自分の誕生日に、一緒に過ごしてぇなって思うくらいには、好きだけど」
ワインの酔いが一気にまわってきたのか、
急に顔が熱くなる
「で、どーすんの?
彼女になんの?」
「なります!!
全力でなります!!!」
「了解」
「ありがとうございます!
一生懸命がんばりますので、よろしくお願いいたします」
「まぁ、しっかり頑張るように……
って、なんだよそれ
がんばらなくっていいっての
仕事かよwwwww」
そうだ
いつものクセで……
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時