恋をするんだ。〜Season2〜【Ryosuke.Y】

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ASide






新人の中島裕翔くん。涼介くんとデートの時、美玲ちゃんと一緒に腕を組んでいた人。偶然なのか分からないけれど、私は中島くんの教育係を任された。

涼介くんとはまた違うタイプで、凄い爽やかな男性。









裕翔「櫻井さん、よろしくお願いします！俺頑張るので。」








A「うん、よろしく…ね？じゃあまずはフロア案内から。」









裕翔「はい！」









元気に頷いて私の後ろに着いてくる中島くんは、凄く元気で大型犬みたいだった。

…美玲ちゃんと一緒に居た時の裕翔くんとは、また違う雰囲気。どっちが本当の彼なのかは分からないけど。






フロア案内に行くために事務所を出ようとしたら、涼介くんに腕を掴まれた。











A「…山田くん？どうかした？」










涼介「櫻井さん、フロア案内なら俺が…。」










裕翔「えー、俺は櫻井さんにしてもらいたいんすけど。」












仕事中は山田くん、櫻井さん、と呼んでいる。まだ付き合ってることは有岡と伊野尾さんと美玲ちゃん、社長くらいしか知らないから。











A「大丈夫だよ、山田くん。私一人で。」










涼介「けど…。」











A「何かあったら、呼ぶから。」











涼介くんは納得いかないようだったけど、私の腕を離し、自分のデスクについた。

きっと涼介くんはこの時から、勘付いていたんだと思う。











裕翔「…。」











私は中島くんが、涼介くんを見てニヤリと笑ったことに気付かなかった。














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