太陽の子とぼく。 (ページ9)

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宏太Side

佐々木先生から涼介くんのことをだいたいは聞いた。両親は離婚していること、父親に引き取られたが、1年間暴力を受けていたこと。

お母さんに裏切られたって思っているためか、女性が少し苦手なこと。サッカーが好きなこと。

そして好きな食べ物はお肉、いちごなど。

宏太「あ、朝ご飯食べてた？侑李くん待って、紹介したい子いるから。」

俺の言葉に車椅子の動きを止める侑李くん。侑李くんは俺にも懐いてないんだよなあ、悲しいことに。無視とかはされないけど。

宏太「今日から新しい仲間になる山田涼介くん。ちょっと人見知りなところ、あるから打ち解けやすいように声かけてあげてね。」

涼介「…(ペコリ)」

涼介くんはお辞儀するだけで、言葉は発しなかった。うん、これは仲良くなるの時間かかりそうだ。

侑李「もういい？僕寝たいんだけど。」

大貴「ちぃ、挨拶した方が…。」

侑李「いらないでしょ。」

そう言って自分の部屋に向かった侑李くん。

周りは静まり返った。

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