おおかみとあかずきん (ページ23)

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２２話ページ23

大神side

ドライヤーで適当に髪を乾かして鏡を見た。

大神「やっぱ顔赤ぇか、、ﾁｯ、、、」

アイツと初めて会ったのは小学１年の時。

当時目付きが鋭いせいか、周りに人なんか寄ってこなかった。

そんな中、ニコニコと愛想よく声をかけてきたのがアイツだった。

A『こーがくんってさ、いっつも１人でいるよね？』

純粋に疑問に思ったことを言ってきたんだと思うけど、結構心に深く刺さった。

大神『俺様は孤高の狼なんだよ!俺様のテリトリーに入ってくんじゃねぇ！』

１人でいるなんて実際のとこ少し寂しい。

けど、それを誤魔化すようにカッコつけて強く言い放った。

女の子『Aちゃん、あっちで遊ぼうよー、、』

A『今日はこーがくんと遊ぶからまた明日ね！』

そう言うと中休みと昼休み以外も俺に積極的に話しかける。

カッコつけた事がバカみたいに恥ずかしくなった。

下校時間になっても後ろをついてきて、振り向いて声をあげた。

大神『引っ付いて来んなよ！』

A『私のお家もこっちだもん！』

走ってきて俺の隣に並んで歩こうとする。

A『、、、あ！走るのずるい！』

大神『知るか！』

離れたくて走って家に飛び込んだ。

もう来ていないことを確認するために、玄関の扉を軽く開く。

姿が見えないことにホッと胸をなでおろした。