恋 い 慕 う。 2 【Ryosuke.Y】

teach 59 ページ9

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国語の教科書を目で追う山田先生を横目に、
全く苦手じゃない漢字を解いていき、プリント2枚はいとも簡単に終わった。






「せんせー…？」



山田「…ん？｣




スっと私に視線を移した先生に、プリントを指さす。



山田「え！もう終わったの！？」




「…あの、先生



私、確かに国語は苦手ですけど、漢字はできる方なんです」







そう言うと、大きな目をさらに大きくして、ビックリしてた。





山田「ぅっわー、まじか






…あ、でもー…国語やるには漢字は必要だしな！
確認ってことで許して？？」



クスッと微笑んで手を合わせた山田先生を責めようとも思ってなかったから、私はこくんと頷いた。









可愛くてかっこいい山田先生を、今は独り占めできているみたいで



自然と頬が緩むのがわかった。

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