恋 い 慕 う。 2 【Ryosuke.Y】

teach 96 ページ46

☆







山田「ゆーと、俺ダメ・・・」





中島「ちょ、ちょ、ヤマ！？

何があったの、どうした？？」







あれからAとはまぁ気まずくなりまして。






明日は休みだからって、裕翔と薮ちょんを飲みに誘った。






薮「項垂れてるね〜、山田先生」




山田「もー俺ほんと駄目っすよね〜。


なーんで生徒なんて・・・・」






全ては生徒に惚れた俺のせい。




通常ならこんなこと禁断過ぎる。



Aが俺と同じ気持ちだったとしても、
それを流されてしまったら、Aの学生生活はどうなるか。


それがいい方向には99%の確率で進まないことくらいわかる。






中島「だからって小山のことを諦められるような半端な気持ちでもないんでしょ」


山田「そーなんだよっ！！」





酒に任せて相談する俺は、はたから見たら同情されるような身なのだろうか。





薮「俺は生徒に恋したことないからわかんないけど、
恋人がいるからなんとなくならアドバイスできるかも」




中島「！？薮先生恋人いたの！？」


薮「ふはは、いたんだよ〜。
もう付き合って4年になるかなぁ」






ちょうど薮ちょんののろけが始まったころ。
俺の身に睡魔が襲ってきて、重くなる瞼と遠のく二人の声は俺を夢の世界に誘う合図のようで。






そのまま飲み屋さんの机に項垂れて意識を手放した。
お酒がもとから弱い俺にとっては、そこから先の記憶なんてほぼない。

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