恋 い 慕 う。 2 【Ryosuke.Y】

teach 87 ページ37

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「私、山田先生のことが好きなの。
励ますなんてできるわけない。さっきだって、彼女とうまくいってないって聞いて喜んじゃったんだよ？」




何かが吹っ切れて、裕翔さんに山田先生が好きだって言っちゃって。





おまけに涙まで出てくる。



「・・・ごめんなさい、何言ってるんだろ」




裕翔さんがすぅっと息を吸ったと思うと、そっと、



中島「…………それでいいんだよ、」






「・・・へ？」



裕翔さんは私のことを真っ直ぐに見つめて言った。




中島「最近元気なかったのは、そういうことだよね？」


「・・・・はい。」






「山田先生が彼女と一緒にいるのよく見てたし、
今まで補習してたのになくなっちゃったし・・・。



もう、先生を好きになるの疲れちゃって。」







さっきまでの躊躇いはどこに行ったのか、タガが外れたように裕翔さんに話し始めた私。









答えは出ないにしろ、やっぱり誰かに話したかったし、苦しかった。






中島「そっか……。



好きなの…疲れちゃったんだ、」






ぽつりと寂しそうに漏らした先生の声が教室に滲んで、私の二者懇談は終わった。








裕翔さんからは、『せめて、ヤマの前でも笑顔でいてほしい』と言われた。




どんな意味が込められているかは知らないけど、
確かにあれは失礼だったかもしれないな…。



高校生とはいえ、社会人の手前だもん。
自分の感情はしっかりコントロールしなきゃ…。

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