恋 い 慕 う。 2 【Ryosuke.Y】

teach 86 ページ36

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「山田先生が？」




中島「うん。ここだけの話、
彼女とうまくいってないみたいで。」






“うまくいってない”





その言葉で喜んでしまうなんて、どれだけ性格が悪いんだろう。






「そうなんですか、」




中島「ヤマは相談とか滅多にしないんだけどね、
最近俺をよく飲みに誘って、そのことをずっと話してるの」



中島「でもそのたびに、
“全部俺が悪い。俺のせいだ”って自分を責めてる。


何が原因でうまくいってないかは俺にもわからないけど、ヤマが相当悩んでいることは確かだよ。」





前も、山田先生は
“最低な男になっちゃった”って言っていた。









山田先生のことは確かに心配。




だけど、





「裕翔さん、私にどうしろって言うんですか...？
山田先生のこと気になるし、助けてあげたいけど．．．そんなことできない」







中島「A…」



「話は終わりですか？」





山田先生のことが好きなのに、これ以上何が言えるの？


『マナ先生のところに行きましょう』
なんて嘘を塗ってそう言うの？





立ち上がった時、裕翔さんは私のことを呼び止めた。







中島「Aならヤマのこと・・・どうにかできるかなって、」

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