忘れ物がかり 2【Ryosuke.Y】

60 ページ10

･







涼介「いのちゃん」


「委員長…おはようございます」






その空気を壊したのは、いや、壊してくれたのは委員長。





緩く挨拶して目をいつも以上に垂れさせてニコッと微笑んだ委員長が、私たちに近づいてきた。









慧「あれ、今日の相棒ちゃん可愛い♡」



「いやいつもはどうなんですか笑」





慧「いつも？？…当たり前こと聞かないでよー






いつも可愛いんだから♡」




「…は、はあ」




極めつけのウインク。



でも、お世辞だとしてもちょっと嬉しいかも…






なんて自惚れた私に矢が降ってくる。


涼介「え。可愛いか？笑」




ニヤつきながらそう言った腹黒王子は、
とことん私が嫌いな様子





てか、せっかく委員長が褒めてくれたんだからぶち壊さないでよね！




慧「可愛いよぉー！」



「…腹黒王子は黙ってください、ほんと。」←






涼介「はぁ？！さっきまでちょっといつもと違うから可愛いかなーって思ったのに、全く騙されたわー」





「え」




慧「お？」


…今、なんて言った？





涼介「…なに」






慧「今さ、相棒ちゃんのこと、可愛いって言ったよね？？」



涼介「は？！今のは見た目だけで、！」



「…」


慧「可愛いって、一瞬でも思ったんだ？」



涼介「………0.000000001秒だけ！！！/////」←






「やばい、腹黒王子が照れてる笑」



涼介「わ、笑うなばーーーか！
お前なんて全っ然可愛くないから！//」






慧「今言われても全く説得力無いよね〜笑」



「ね〜」



委員長と目を合わせて一緒に王子をからかってる絵図…なかなかだな








涼介「ムカつくー！もう、いのちゃん行くよ！？こんなヤツぅ！」









慧「早紀ちゃん保管室でしょ？



相棒ちゃんもおいで？…てか





来て欲しい♡









…写真撮ろ♡♡←」

61→←59

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す