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侑李「ね、いのちゃんどこ行っちゃったかな」
早紀「保管室出てどこか行っちゃったね…」
大貴「俺探してくるよ、知念行くぞ!」
侑李「うん。・・・・・
あ、早紀も一緒においで?」
早紀「・・・?うん、わかった!」
早紀と知念くんは私と山田先輩を交互に見てから
保管室を出て行った。
・ ・ ・
何この気まずさ。
いや、わかってはいたよ!?
山田先輩とこの部屋で2人きりになったことないし。
山田先輩に対する気持ち変わっちゃったし。
・・・そういえば私、ずっとテーブルの前で突っ立ったままだ。
山田先輩はソファに座ってるのに私突っ立ったままとか・・・
お説教されてるみたいでなんか嫌だー。
とりあえず受付の椅子の方にでも行って山田先輩を視界から消そう←
山田先輩これ以上みてると心臓持たない。
マグカップを両手で持ってコーヒーを飲む山田先輩の目を盗んで、
そーっと、そーっと…
コトンとマグカップの置かれた音がしたと思うと、背後に視線を感じた。
涼介「お前は行くんじゃねーよ」
この部屋が静かじゃなかったら聞こえないくらいの声量でそうつぶやいた先輩。
「・・・へ?」
思わず振り返ると、きょとんとした可愛らしい顔してこっちを見ていた。
涼介「...?えっ、だってお前いのちゃん探しに行こうとしたんじゃないの?」
「っ、いや、受付の椅子にでも座ろうかと思っていただけですけど・・・」
涼介「・・・ぁっ、そう…?」
「「・・・・・・」」
スーッ
言うことは言ったからか、先輩はまたコーヒーを口にした。
コトン...
改めて受付に向かって、椅子に座った。
先輩の顔は見えないからと言って、先輩という存在がこの部屋にいることは変わらないわけで。
しばらくのこの沈黙でさえ心拍数をあげる。
心臓うるさい・・・静かにしてよ・・・
うるさい心臓を押さえつけるかのようにして受付の机にうつぶせになってみる。
視界にあるのは1年生から3年生までの4人のクラスの時間割表。
知念くんとはクラスが違うから私のクラスの時間割はない。
・・・あれ、次なんだったっけ。
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いちごみるく - あー早く山田くんと主人公くっついって!って感じ (2017年4月3日 4時) (レス) id: fe004a298f (このIDを非表示/違反報告)
♪ムロリン★(プロフ) - 続きの展開がすんごく気になります。
続きの更新頑張ってください。
楽しみにしています。 (2017年4月2日 9時) (携帯から) (レス) id: cc75f5f33f (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - めっちゃ面白いですね。早く次読みたいです。頑張ってください。 (2017年4月1日 19時) (レス) id: fe004a298f (このIDを非表示/違反報告)
有山光李 - 至急続きをーー!!! (2017年4月1日 17時) (レス) id: df6a8a4aa7 (このIDを非表示/違反報告)
タルト - メッチャ続きがきになります。これからも、がんばってください。本と、何回も読み返してます! (2017年3月29日 14時) (レス) id: b1315c5cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2017年3月13日 10時