忘れ物がかり 2【Ryosuke.Y】

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･








コンコン








慧｢はぁいー｣





｢失礼します、｣






ガチャ








久しぶりに開けたその扉の向こうは、








早紀が来たことに対して(？)微笑んでいる知念くんと

私を見て指を指して嬉しそうな有岡先輩と、←

委員長の椅子にどかっと座った伊野尾先輩と





ソファに座ってチョココロネを口に一口入れてモグモグしている山田先輩…。









慧｢もー会いたかったんだよ？？｣



そう言うと、椅子から立ち上がってふわーっと私のことを抱きしめた。






大貴｢ほんとだよ、みんな心配してたんだよ？笑



特にやm…｢有岡、｣…はい、すんません｣←




山田…とでも言いかけたのか？



有岡先輩の言葉に割って入った山田先輩を
抱きしめられた状態でちらっと見ると、



一瞬目が合ってすぐに逸らされた。







なんか、やっぱり気まずくない？？







｢ちょっといろいろあって…！



でももうお陰様で全然大丈夫です！｣




侑李｢いのちゃん、そろそろAちゃん離してあげたら？笑｣







慧｢…離さないよ｣




突然、いつもよりちょっと低めの声でそう言った伊野尾先輩……。


いつもなら 仕方ないなぁ って離すはずなのに…





大貴｢いーのちゃんってば、まーたいつものテキトー？｣



慧｢ごめんけど違うかも、｣




___え？




でも私伊野尾先輩をそういう目でみてないからこんな事黙ってされるがままなんて、おかしいよ…



私は伊野尾先輩からなんとか離れようとした。



侑李｢Aちゃんも、嫌なら抵抗していいんだからね？｣





いゃ、離れようとしてるんだけど……





慧｢…離さないって言ってるでしょ｣




私にしか聞こえない声でそう呟くと、
腕に力を入れて強く抱き締められた。







いつもの伊野尾先輩じゃ想像つかない力で。

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