忘れ物がかり 2【Ryosuke.Y】

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「え、さっきのって。。？」



涼介「一人でちょろちょろ逃げまどってたの。



あれ、お……佐藤…だろ？//」







え・・・・ねぇ、どうしたの、腹黒王子




ほんとに腹黒王子なの??今まで名字で呼んだのなんて
自己紹介したあの日以来じゃん！？









「あ・・・・・まぁ、はい」




涼介「ふっ、すげぇな」




・・・・・・





口元に手を当ててふふっと男らしく笑った王子が





かっこいいなんて思ったの







嫌いになる前以来だよ・・・・




涼介「普通の女子だったらわざとでも当たって外野行こうとすんのに、
逃げて逃げて、当たらないようにして。


上の学年と戦うの怖いはずなのに、あの度胸はすげぇなって」





いきなり私のことをほめてくれたのが単純にうれしかったけど、
驚いたのは私のこと見てたってこと。






「あ、ありがとうございます。。。」





戸惑いつつもお礼を言うと、



王子は着ていたジャージの腕を捲ってから、
今度はいつもみたいに鼻で笑ってから言い放った。









涼介「・・・・ま。俺ならあそこでボールキャッチして攻撃に入るけど」







・・・その一言余分だよね？？





「それいらないです」


涼介「なに、さっきの嬉しかった？」




「う、嬉しくなんか・・・」




図星なのが腹立つけど、、、
その意地悪そうに笑って私と目を合わせた王子が。。。






待ってよ、有岡先輩や知念くんに聞いてはいたけど、



腕の筋肉凄くないですか←









王子に対してすごいなんて感情持ったの、正直初めてだけど…









涼介「見すぎ。」


「！見、見てないです！！



そういう自意識過剰なとこ嫌いですー」


涼介「はぁ？見てたの事実だろ!」






いつもの自分じゃないような気がして、




また意地を張った。

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