スイートネス 〜君には甘さを〜 【Ryosuke.Y】

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お湯に入ってまず出るのは




「はぁ…」




安堵なのか不安なのか、それとも申し訳ないって気持ちなのか…


そんなよく分からない思いが入り混じったため息。







私、これからどうしたらいいんだろう。






ホテルにいようと思ったって、お金は当然のことながらかかる…。









お金が無ければ、結局何も出来ないじゃない…。







「どうしたらいいの……」






せっかく顔を洗ったのにまた涙が流れてきて、それをかき消すかのように顔を半分湯船につけた。









ガチャッ









洗面所が開いたと思ったらその後に歯磨きをしている音…









山田「♪〜…」




鼻歌なんて歌って、なんだかご機嫌そうな山田さん。









………………そう言えばさっき、


〜



山田「佐々木さんが嫌なら、今夜だけでもいいです。
僕の家に来てください」


〜



今夜だけ でも いいって……







…………って、何考えてるんだろ私…









山田さんの家に居候しようと思ったなんて…
私バカすぎる…。








いくら山田さんがいいって快く承諾してくれたって、少なくとも迷惑に決まってる。









それに、何度も言うけど初対面でまだ何も知らないのに。







「はあ…………」








山田さん、私…どうしたらいいですか…？








山田「…あの、」









扉越しに、山田さんが口を開いた。

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