私立平成男子高校 Ⅲ (ページ6)

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#99. ページ6

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『お前ら、何してんだよー』

大貴「だって山田が俺の作った城踏むから…ﾊｧｯ」

涼介「大ちゃんが踏みやすい場所に作ってたのが悪い…！

大貴「そんな理不尽なことあるかぁ！？」

涼介「だーっ、Aの水うめえ！」

大貴「俺も俺も！」

ごくごくと美味そうに喉を鳴らす山田に倣って

有岡もそれに続いて喉を潤していた。

雄也「あっはは、美味しそうに飲むね」

侑李「2人とも見てて暑苦しいなあ本当。

せっかく静かな海なのにさあ」

2人が息を整えてる最中、海の静けさが響く。

なんだか落ち着くなあ、この感じ。

気まずいわけでもないが、

俺たちは沈黙になって海を見つめていた。

どことなく、心地いい風が吹いていた。

..

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『ただいま～…』

結構もう夜遅くなってしまった為、

小声で恐る恐る襖を開けたら、

「「おかえりー！！」」

元気よく盛大に迎えられました。

『あれ、まだみんな起きてたんだ』

宏太「お前らのこと待ってたんだよ」

光「ほら、もう寝るぞー」

やぶひか先輩の声に倣い、中島が隣の布団をぽんぽんと優しく叩いた。

俺はそちらに向かい、布団をかけ寝ようとした

が、

慧「第1回暴露大会～！」

斜め前の知念の隣にいる先輩が唐突に騒ぎ出した。

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『暴露大会？』

慧「うんうん、修学旅行みたいでいいじゃん」

雄也「あー、なんかいいねその感じ」

裕翔「でも暴露って…別に暴露することもないけど」

涼介「それ。何言ってんだ伊野ちゃん」

慧「えー、たとえば大ちゃんの母親は料理がうまいとかさ」

侑李「いやそれ需要ある？」

宏太「お前はどんな暴露してんだよ」

光「あー、母ちゃんね」

大貴「母ちゃんって言うな！母ちゃんって言っていいのは俺だけだから！！」

圭人「そこで対抗心燃やすのね大ちゃんは」

慧先輩の適当な提案にわちゃわちゃ突っ込む通常運転。

それでも聞き取れるから俺はもしかして聖徳太子？

慧「まあ、ないなら恋バナでもいいよー。

はーい、じゃあ光からで」

光「なんで俺からなんだよ！

普通は言い出しっぺからだろ」

慧「細かいことは気にしないの」

光「えー…うーん…」

暫く悩み続けた八乙女先輩だが、ついに口を開いた

「好きな子がいる…かな」

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