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八乙女side
マネ「特定出来ました!」
伊野ちゃんにかけてきてた電話番号を携帯会社に問い合わせて、住所を特定してもらった。
マネ「ここから割と近いですね」
「すぐに行こう!」
伊野ちゃん…
大丈夫かな……
焦る気持ちを止めることなんて出来やしなかった。
─────────────────────
伊野尾side
男「でね、そこから伊野ちゃんに惚れたの。神様も味方してくれたのか、ライブに応募すれば、全部当たった」
さっきの宣言どおり、愛語りを聞かされてる。
自分よりも「伊野尾慧」という「Hey!Say!JUMP」のメンバーを知っていると思う。
けれども、足りない。それだけじゃ納得しない。何に納得するかわからないけど、とにかく納得しないんだ。
なぜなら、それは「Hey!Say!JUMP」のメンバーであり、「アイドル」の「伊野尾慧」だから。
素の自分を知らない。
言葉の裏に隠された本当の感情に気づいてくれてない。
だからこそこの人は思ったのだろう。
──「アイドル」じゃない、一人の人間としての「伊野尾慧」を知りたい──と。
だからこんなことをしたんだ、とも考えられた。
男「どう?伊野ちゃんの事、こんなに知ってるの」
「…れ………て……ね?」
男「え?」
「それは…
アイドルとしての俺であって、
本当の、一人の人間としての俺じゃない!!
それは偽物なんだ!!!」
男「伊野ちゃんどうしたの?落ち着いて」
あ…
「すみません…」
ついつい声を荒げてしまった。
でも、本音が言えたのはいつぶりだろうか…
その時に俺は気づいた。
俺は自分に嘘をついていたんだ、と。
最近は、アイドルである自分しか眺めてなかった。
昔みたいに、一人の人間としての自分を眺めなきゃいけなかったんだ。
男「大丈夫?休む?」
「大丈夫です。すみません、ありがとうございます。」
この「ありがとう」はいろんな意味でのありがとうだと伝わればいいな…
男「また何かあったら言って…ピンポーン…誰だ?ちょっと待っててね」
ガチャ
八乙女「伊野ちゃん!!!!どこ!?」
男「え、…なんで…」
この声は…光!?
光…来てくれたんだ…
八乙女「伊野ちゃん!無事!?」
「うん」
八乙女「お前…大事なメンバー、いや、親友に何しとんのじゃーー!警察に通報すっからなー!」
「やめて!」
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渚 - ありがとう くりん (2017年7月4日 13時) (レス) id: 79a8dc4a4c (このIDを非表示/違反報告)
渚 - くりん友達でいてくれるかな (2017年5月20日 9時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
くりんくりん - 渚さん» もちろん。今まで本当にお世話になりました…ありがとう! (2017年5月13日 11時) (レス) id: 6310bb0aa7 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - くりん 長い間お疲れさま。友達で、いてくれるかな。 (2017年5月6日 16時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - あのくりん大丈夫かな。私は、ずっとずっとくりんの小説を書くのを。力になるから (2017年4月26日 14時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりんくりん&ゆりり x他1人 | 作成日時:2016年10月10日 9時