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伊野尾side
マネ「伊野尾さん、少し車で待ってもらってもよろしいですか?すぐ戻りますんで。」
「わかったよ〜」
マネ「車開けときましたんで。」
「ありがとう〜」
ガチャ
だまって後部座席に乗り込む。
急ぎの撮影&インタビューだったから、ケータイを見るのを忘れてた。
…!
不在着信…43…?
生まれてはじめてこんな数の不在着信みた…
ガチャ
「…マネ!ちょっと「静かにして!」…!!」
え、…?なんで…?
車に乗ってきたのは、あの声の男…間違い電話の男だった。
ブーン
「え、うそ!やめて!降ろして!」
男「静かにしてよ。」
車が発進し、そこそこ速いスピードで道路を駆け抜ける。
こんなときに限って信号に引っ掛からないなんて…
いつの間にか知らない街まで連れてこられてた。
…助けて!
心の中でそう叫んだとき、今まで引っ掛からなかった信号に引っ掛かり、急ブレーキをかけられる。
極度の緊張状態と急ブレーキで後部座席に背中を叩きつけられたことによって、
俺は意識を無くしていたんだ…
自分でもこんなに覚えているのが不思議なくらい。
俺の心に一生残るであろう恐怖が襲ってきた瞬間だった。
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八乙女side
プルルルルルプルルルルルプルルルルル
ガチャ
「伊野ちゃん?俺。光だけども…」
『留守番電話に接続しま…』ピッ
伊野ちゃん、まだ仕事中だったかな…
間違い電話がどうなったか聞きたかったんだけどな〜
普通に間違い電話ならここまで気にならないんだけど、なんか悪い予感がする。
予感だけだったらいいんだけどな…
プルルルルルプルルルルル
今度は今日伊野ちゃんについてるマネージャーさんに電話をかける。
ガチャ
「もしもし?八乙…『八乙女さん!』はい?」
マネ『伊野尾さんが乗った車が持ち去られてしまって、そのまま伊野尾さんも拉致されてしまって…』
「落ち着いて!今どこ?」
マネ『フジテレビです』
「ちょっとそっち行くわ。心当たりもあるし…」
マネ『待ってます!』
その時頭によぎったのは
あの時の間違い電話の通知音。
なんか悪い予感がする。
まだ何もわからないけど、危険に晒されていることは間違いない伊野ちゃんの身を案じた。
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渚 - ありがとう くりん (2017年7月4日 13時) (レス) id: 79a8dc4a4c (このIDを非表示/違反報告)
渚 - くりん友達でいてくれるかな (2017年5月20日 9時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
くりんくりん - 渚さん» もちろん。今まで本当にお世話になりました…ありがとう! (2017年5月13日 11時) (レス) id: 6310bb0aa7 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - くりん 長い間お疲れさま。友達で、いてくれるかな。 (2017年5月6日 16時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - あのくりん大丈夫かな。私は、ずっとずっとくりんの小説を書くのを。力になるから (2017年4月26日 14時) (レス) id: 9b20f2cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりんくりん&ゆりり x他1人 | 作成日時:2016年10月10日 9時