百花繚乱《JUMP》

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伊野尾side



伊「…薮、朝だよ。」



薮「ん………、…えっ、何で伊野尾がここに…？」



伊「それは後で。
ねぇ薮、何で相談してくれなかったの。


…皆に、バレちゃったよ。」




・




昨夜＿＿




いつもはモニター室にこもり、部屋に一番最後に帰ることが多い。

でも昨日は依頼の無い日だったこともあり、珍しく皆が帰ったすぐ後に帰ったのだが、



3階に着いてすぐ異変に気付いた。







薮の部屋のドアが開いている＿＿







まさか、と最悪の状況を想像してドアを開くと、




伊「は…、光…？」



その想像以上に最悪の状況で、






伊「知念！！」

光の手当で知念と、



伊「山田！！」

薮を唯一能力で止められそうな山田。



帰ったばかりの2人を急いで呼んで薮の部屋の前へ。




知「何ーいのちゃん。」




山「えっ……、薮ちゃん…何してるの。」





伊「待って、入らないで！
詳しい説明は後。
薮今人格が変わってて、能力を暴発してる。
近づくと危ないから、こっから(ドアの前)山田の能力で薮を気絶させてほしい。」




山「…全く状況が把握出来てないけど、とりあえず。」



バチッ


と音がした後、ドサッとその場に倒れ込んだ薮。



伊「知念、光をよろしく。」



知「了解。涼介、ひか運ぶの手伝って。」






・





伊「…なんて大騒動があったんだから。」




薮「待て、それじゃあ光は…！」




伊「医務室で寝てるよ。
大丈夫、そんな大したことないって。
まあ、スーパードクター知念のおかげだね。」




薮「何で光が…」




伊「それは本人に聞かないと分かんないけど、多分薮を心配してじゃない？
だって体調悪いですオーラが凄いもん。
どうしたの。発作の頻度増えたとか？」




そう聞くと、分かりやすく図星な反応をする薮。





薮「…そうだよ。もう訳わかんねえ。」





伊「…そっか。

長話しはもう終わりにして、光の所行こ。」

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