3-14 ページ32
高木side
どうやら薮くん達が帰ったらしい。
ついさっきとは打って変わり、施設内は騒然としている。
焦りの色を浮かべた職員達が行き交い、所々で怒号が飛び交う。
「誰だ、あんなクソ共に頼んだ奴は!」
「施設長!おい、施設長はどこだ。」
さあ、そろそろ動き出すか。
・
ここは、俺がいた施設が改装された所。
改装されたと言っても、建物自体は当時と変わらない。
俺は、こいつらがこれからとる行動を知っている。
こういう時、施設長らは施設の一番奥にある裏口から出て車で逃げる。
裏口から外に出ると、案の定逃げようとしている施設長らがいた。
_逃してたまるか。
高「裏口からこっそり抜け出してどこへお出かけですか?」
「…! 誰だ!?」
「どこにいる!?」
奴らは俺の声で足を止めた。
能力を発動している俺を見つけられるはずも無く、施設長の取り巻き達が騒いでいる。
長「フッ…しょーもないイタズラに付き合っている暇はない。行くぞ。」
チッ、逃げやがったな
高「…おい、待てよ。」
奴らの前に回り込み、能力を解除した。
高「お久しぶりです。相変わらずですね。
施設内は酷い環境、施設長は責任逃れ。」
長「お前…、逃げ出しといてよくもまあ俺らに顔向けが出来たもんだ。」
高「俺の弟をまだ返してもらっていないんでね。」
長「あぁー、言われてみればおったなぁ。
とうの昔に死んだが。」
高「…やっぱり。お前らに殺されたと思ってたが、正解だったな。」
長「殺す…?どんな被害妄想をしているのか知らんが、あいつが1人で勝手に死んだまでだ。
育て親を人殺し呼ばわりとは、随分偉くなったもんだなぁ。」
ヘラヘラ笑うこいつらを目の前にして、
ついに抑えていた感情が爆発した。
高「勝手に……死んだ…?
ははっ………お前らが見殺しにしたからだろっ!
俺の弟も…ひなこちゃんだって…、お前らがちゃんと看ていれば…!死ぬことは無かったはずだ。
…育て親?…笑わせんな。お前らに育ててもらった覚えねえから。」
長「鬱陶しいなぁお前。
覚えがねえなら今すぐ俺の前から消えろ。」
高「ほら、そうやってすぐ責任逃れ。
埒が明かねえから今からお前らを潰す。」
長「ハハッ、やれるもんならやってみろよ。
弟が悲しむぞ?笑」
高「それは無いね。
_これはお客様からの大切な依頼なので。」
446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rare fruit(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます!超のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2019年11月18日 7時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とても面白いです。これからどんなストーリー展開になるかとても楽しみです♪更新頑張ってください! (2019年11月15日 23時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - やぶねこさん» ありがとうございます!とんでもなく遅い更新速度ですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
やぶねこ(プロフ) - 大学合格おめでとうございます!!これからのお話、楽しみです!! (2019年9月29日 20時) (レス) id: 9dd53b3b35 (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - ☆奏JUMP☆さん» ありがとうございます!!更新何ヶ月も止めてしまい本当に申し訳ないですが、受験が終わったら更新再開するので、それまで気長に待ってて頂けたら幸いです。 (2019年8月20日 21時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rare fruit | 作成日時:2018年1月3日 13時