百花繚乱《JUMP》

3-1 -Yuya main- ページ19

高木side



薮「今回は一般依頼だ。
伊野尾、説明よろしく。」




一般依頼で集合がかかるのは珍しくて、大体は薮くんが指名した人が依頼を引き受けるから、今回はきっと重要な案件なんだろう…。



伊「今回は、行方不明の小学生の男の子を探すこと。児童養護施設で暮らしている子で、
おそらくあだ名が“のりくん”。」



中「あだ名？名前は？」



伊「それが、名前とか個人情報が全然書かれていなかったんだよねー。」



山「何だそれ。意味わかんねぇ。その子探す気あんのかよ。」




知「それより、そもそもこれって警察に届け出出してあるの？」




伊「それも分かんない。」




薮「詳しいことは面談で聞く予定だが、おそらく警察には何も言ってないと俺は思う。」




高「それ、施設の名前は？」




伊「あ、ごめん。言い忘れてた。
“児童養護施設えがお” だって。」




…なるほど。





高「そこ、俺知ってる。」




なぜなら



高「その施設、元々俺が居た施設を改装した所。」





高「その依頼俺やりたい。」










遂に来た。







復讐の時が。

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