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「お兄さん、大丈夫〜?」


「はは、腰が抜けちゃってね…大丈夫とは言い難いかな…?」




おう…話しかけてくるのか、少年くん…。


あまり、得策では無いね。怪しんでいる人間に近付くのは良くない。その前に徹底的に調べないと、何時どこに危険が潜んでいるか分からないからね。


…彼はただの探偵なのだから、暗殺をしている僕を基準に考えてはいけないか。


それはさておき、僕は探偵少年くんに疑われることは何一つしてないんだけどね?どうして彼は僕に話しかけて来たんだろうか?


…もし、疑われているなら都合が良い。探偵少年くんの推理力を試してあげようか…。彼が優秀なら優秀なほど、僕の依頼主への報告が変わるからな。


僕を調べても何も出てこないし、何も分からないだろうけど。まあ、試すぐらいなら大丈夫だろう。




「ねえねえお兄さん!お兄さんはここに何しに来たの〜?」


「お金の交換にだよ。こんなことになるとは思ってもみなかったよ…はは」


「お金の交換?でもお兄さん旅行者には見えないよ〜?」


「旅行者?僕は旅行者じゃないよ。ここに引越して来たからね。」


「え〜?いつ来たの〜?僕、お兄さんと仲良くなりたい!お名前も教えてよ〜!」


「1ヶ月前ぐらいかな?最初は長く滞在するつもりは無かったんだけど、割と住みやすかったからね。僕は有栖。有栖翔太だよ。君の名前はなんだい?」




見知らぬ人にそんな話をしては行けないと思うが…まあ、小さい子の我儘だし。ということでスルーされて来たのだろうな。


現状、調べずに彼に会っていたなら、不信感は持つだろうけど、小さい子がそんなことする訳ないか…?という思考が浮かぶだろう。


有栖翔太、というのは僕の偽名。本当の名前を教えるバカなんていないからね。この偽名はちゃんと戸籍があるし、小説家としての仕事もある。


おお〜考えてる考えてる。本当に中身は高校生なんだ。まあ、その考えてる時の顔はどうにかしたほうが良いと僕は思うね。




「…僕は江戸川コナンだよ!お兄さんこれから暇?僕と遊ぼうよ!」


「コナンくん、ね。申し訳ないけど…僕、これから買い物に行かなきゃいけないんだよね?また今度でいいかな?」


「えぇ〜!お兄さんお買い物行くの〜?なら僕も行く〜〜!!!」


「そこまでして遊びたいの?はは、いいよ。別に急ぎじゃないからね。君の行きたいところに行こうか?」


「ほんと?やった〜〜〜!!!」









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設定タグ:名探偵コナン , 男主 , 疑われ
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エラー(プロフ) - 面白かったです。更新待ってます (2020年7月28日 14時) (レス) id: 69940cb791 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子 - はじめまして とても面白いですね 更新頑張ってください(体調には気をつけて) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 769e86fa3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華奈 | 作成日時:2020年3月25日 18時

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