根拠の無い自信 ページ38
「いらっしゃいませ…って、」
『久しぶり、大我。』
数ヶ月ぶりの大我は少し髪が伸びていて、後ろの髪は雑にまとめられている。
「久しぶり。」
時間も時間だからお客さんはあまり居なくて、せっかくだからと、カウンター席に案内された。
『髪伸びたね。』
「そうなんだよね。そろそろ切ろうかなって思ってる。」
『そっか。』
「あ、2度目ましてだよね？京本大我です。」
「え、あ、田中樹です。」
「よろしく。で？」
『え？』
「なんか用あってきたんでしょ？じゃなきゃ来ないじゃん絶対。」
『んー。まあ、そうなんだけど。』
「もう少しで店閉めるし、それからでいい？」
『ん。ありがとう。』
私たち以外のお客さんがみんな帰って、閉店作業が始まって、そんな姿をぼーっと眺める。
「A？俺いてもいいの？」
『いてくれなきゃ困る。』
「あぁ、さっきのってそういうこと。」
そっと私の手を握った樹は
いつかちゃんとプロポーズするからね。
なんてそんなことをすごく真面目に伝えてくる。
それまで一緒にいるとは限らないじゃん。
樹の根拠の無い自信ってどっから出てくるんだろ。
とか、そんなこと考えてたんだよねこの時。
樹の中では根拠があったなんて知るのはもう少し先の話。
その根拠も根拠だって言いきれる強さは私にはなかったんだけどね。
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すー(プロフ) - きょーもとのこうもりさん» あけましておめでとうございます！ (2020年1月1日 12時) (
レス) id: 765e1a1650 (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - すーさん» 明けましておめでとうございます！！ (2020年1月1日 8時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - きょーもとのこうもりさん» ありがとうございます。良いお年を！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 765e1a1650 (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - 完結おめでとうございます！！めっちゃ面白かったです！！よいお年を。 (2019年12月31日 14時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお | 作成日時：2019年11月3日 0時
