純白ドレスのシンデレラ。Ryosuke.Y

16色目 ページ17

夏恋side





「夏恋、あんた何言ってるの？」






夏恋「私がメイクしても気づいてくれなかった」




私、何言ってるんだろう。





「っ、それは....」






夏恋「普通は声で気付くはずなのに」






「だって、」





夏恋「言い訳なんて聞きたくない 」







ホントはこんなこと言いたくないのに





親友なのは変わらないって思ってたのに





夏恋「たった一つのメイクで気付いてくれないんだもん、それって親友なの？」






口からポロポロ出てくる言葉は






Aをたくさん傷つけてることぐらいわかる





だって







「ごめん、ね...そこまで傷ついてたんだ....ホントにごめんね.....」






A、泣いちゃってるんだもん







夏恋「泣きたいのは私なんだけど」








自分が自分で嫌になる





ぶん殴りたいぐらい







「ごめん、もう夏恋の前には現れないから許してっ.....」






夏恋「わかったならさっさとどっかいって」







「ばいばい..」






ｶﾞｼｬﾝ





Aは泣きながら走っていった






どうせ、伊野尾君に慰められてるんでしょ





さっきだって仲良さそうに手握っちゃってさ






私幸せですよーみたいなオーラ出して





夏恋「もう、知らない」






ほんとに、知らないんだから

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