さよなら、ちゅっちゅ ページ33
・
A「おつかれさまー。今日は早かったんじゃない?」
涼介「ん、即寝落ち(笑)」
A「お昼寝しなかったもんな〜」
ソファに腰掛ければ、新婚の時から使ってるおそろいの2つのマグカップを持ってAが隣に座る。
一口飲めば、温かいコーヒーが体にしみ込んだ。
A「実桜も2歳って、ほんっと早いね」
涼介「そだね。あんなにちっちぇかったのに」
リビングの壁に目をやると、Aに抱かれてるまだふにゃふにゃの実桜の写真。
おしゃぶりを始めたのも...これくらいじゃなかったっけ?
涼介「おしゃぶり離れ大変って結構聞くよね」
A「実桜も新生児の時からちゅっちゅにはお世話んなったしね〜...」
涼介「よし、じゃあ、いきますか!」
思い出に十分浸った後は、いざ、作戦実行。
おしゃぶりをただ隠すだけじゃ泣いて探し回っちゃうと思ったから、
思い切ってはさみでおしゃぶりの先をちょっきんすることに。
それで、"もう使えないねー、いらないねー、"って
実桜に認識させたほうがいいかなってAと考えた作戦。
A「みおちゃんちょっとごめんね〜...」
小声でつぶやいて、両手を握ったままぐっすり眠ってる実桜がくわえてるおしゃぶりをそーっとAが取り外す。
涼介「うーわ、めっちゃ勇気いるじゃんこれ」
A「もう早くしてよ、(笑)どうせいつかはやることなんだからね」
はさみとおしゃぶりを手にしたままぐずぐずしてる俺の肩を、
Aがくすっと笑いながら軽くたたいた。
涼介「じゃ、パパいきます!」
綺麗に裂かれたおしゃぶりの先端。
あぁ、やべ。
....寂しい。
・
148人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちてぃな(プロフ) - あいとさん» わぁぁ、あいとさん...嬉しすぎてわりと本気で泣きそうです...(´;ω;`)(笑) もう何返したらいいかめっちゃ戸惑ってるんですけど、頑張って表現したオトナの複雑さ、わかってもらえてよかったです!本当にありがとうございます(*´▽`*) (2017年3月29日 23時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
あいと(プロフ) - こんにちは!さっそくオススメしていただいた短編から読みました!ぱぱシリーズとってもかわいい(^^)それから私は「オトナの恋愛事情」みたいなお話も好きです!元カレだからこその複雑な気持ち…まさにオトナの恋愛ですね! (2017年3月29日 22時) (レス) id: 76abf9a04c (このIDを非表示/違反報告)
もちてぃな(プロフ) - 想空さん» そんなこと言ってくれる人は貴重だよ...(´;ω;`)うれしい(n*´ω`*n)こちらこそこれからも絡んでね〜!! (2017年3月25日 14時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
もちてぃな(プロフ) - 想空さん» ありがとう!これからもじゃんぷぱぱ書くと思うからよろしくね( `・∀・´)ノひかとおしゃべりしながら少クラみたいんだよね、私(笑) (2017年3月24日 18時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
想空 - じゃんぷぱぱのスピンオフみたいなのが凄い好き! 特に山ちゃんとみおちゃんの ママ ハイチーズっ! のやつがほんわかしてて好き〜 あんな家庭を持ちたいわ〜(`・ω・´) (2017年3月23日 0時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちてぃな | 作成日時:2017年1月27日 21時