＊JUMPの缶詰＊＜短編集＞

仕事してください、先輩 ページ18

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光「みーっけ」


A「あ、」





なんだか居心地が悪くなって。
ベンチに座って、なんとなくスマホをいじりながらバスを待ってた私。


そこに、かばんをリュックみたいに背中に背負った光先輩が顔を出した。





A「アヤカ先輩と帰らないんですか？」


光「え、なんでアヤカ？」


A「だって....」






噂されてるじゃないですか。
そう言ったら、くりくりした目をさらに大きくして、


なんでそんなことになってんの。
笑ながら返された。





光「あいつ、彼氏いるよ？幼馴染ってだけでいっつも勘違いされるんだよ〜」





私のとなりに何げなく腰掛けながらそういった先輩。

....気づけば、ほっとしてる自分がいる。





A「先輩、違うバスですよね？」


光「ん、でもこっちでも行ける」


A「じゃあなんでっ....」






え、待って、今.....。

言葉をふさぐようにしてかすかに触れた唇。
それだけのことなのに、頬が熱い。





光「あぁ〜...かわいいわ、Aちゃん」






光先輩は、照れたように目の下を人差し指でこすった。

そして、ずっともやもやしてたものが、今。
はっきりする。





A「すき、です」


光「俺も好き」





光先輩の指先にそっと触れたら、冷え性な私の指よりずっと温かった。






仕事してください、先輩__END.









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―――
ベタで甘々な光先輩。
キュンキュンしていただけるといいなーと。
作者の自己満のひとつ。
―――

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