みんなの中で俺の歌声がずっと残りますように 2

当たり前 ページ10

side 藤井流星


今日は、望といっしょにステージ立てる最後の日


ほんまは最後なんて思いたくないよ


俺は入院しとると周りの友達がおらんくなってった


亡くなって…


だから、毎日生きてることが当たり前じゃないことは誰よりも分かっとる思っとった。


でも、全然わかってなかったんやな


どこかで俺はずっと、7人でおるんやろな！って思っとった。



こんな、当たり前の生活が続いてくんやろなって


今日で望と一緒ステージに上がれるのも最後なんて、信じれへん。


違う。信じたくない…


だって、望が小6の時からずっと俺の隣には望がおった。



おらんくなるなんて信じたくない。


考えたくもない…



でも、望は長くて1年って言われて、治療を望まへんかった。


望が選んだ道やから信じることしかできへん。



ほんまは、ほんまは…


ずっとずっと一緒におりたいよ…望



でも、



望の人生やから、


俺の人生ちゃうから


でも1つだけは言える


後悔しやんように生きて



これでよかった！って思えるように

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