みんなの中で俺の歌声がずっと残りますように 2

なつかしい ページ32

side 桐山照史


流星が不安そうな顔しとった。


みんな、怖い…


俺だって怖い。


思い出すのが


でも、これを乗り越えへんかったら前に俺たちは進めへんままや


いつも、嬉しいとき、楽しいとき


そばにおるのはメンバーや


だから、悲しいとき・苦しいとき・辛いときもみんなではんぶんすればええ。


そしたらきっと大丈夫やから。






今は望の家の前。


みんなが家の前で立ち尽くしとる…


流「俺、インターホン鳴らすわ」


1番はじめに声を出したのは流星やった。


WESTー望流「おう。」


流「……」ピンポーン


望母「はーい！」


望のお母さんが家から出てきた。


前より、少し痩せた気がする…


望母「みんな来てくれてありがとうね」


WESTー望「いえいえ！」


笑顔で話して来る望のオカン


その喋り方、笑顔、どことなく望に似とる。


望母「どうぞ！上がって」


WESTー望「お邪魔します！」




そして、俺たちは望と最後の時間を過ごした場所…


望の部屋に通された…



望が寝ていたベッドが置かれている。


そして、まだ望の匂いがする…


ついこの前まで当たり前やったのに、懐かしい


流「望…」


望と呟いた流星の頰には1筋の涙が流れとった。



望母「流星！のんちゃんのためにありがとうな」


流「……」フルフル


望母「みんな、のんちゃんのためにありがとうな」


WESTー望流「……」フルフル


望母「のんちゃんが最後まで笑顔で居れたのはみんなのおかげやで！ありがとう」

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