流星? ページ44
side 藤井流星
俺が病室前で立ち止まっていると病室のドアが開いた。
淳「流星?」
流「グスッ」
望のベッドは1番奥やで、みんなも俺がおることは気づいとらへん
淳「どうしたん?」
流「ヒクッ…グスッ……」
淳太の顔見たら安心したんか止まっていきた涙が
また、溢れ出してきた
淳「流星ちょっと向こう行こか?」
流「…」コクっ
連れてかれたのは俺が昔、行きなれてた病院の談話室やった。
ちょっと調子がいい時に友達と行っていたところ
side 中間淳太
淳「流星?話できる?」
できるだけ、優しく話しかけた。
流「うん…」
流「あんな、望…ヒクッ」
淳「大丈夫やでな」
流「望、脳に転移した。」
嘘やろ?
淳「えっ?」
次に流星から発せられた言葉は絶望的やった…
流「ステージ4やってん」
淳「???」
流「ステージってわかる?」
淳「分からん。教えてくれる?」
流「癌はステージ0.1.2.3.4って4段階あんねん…」
淳「うん。」
流「それで数字が大きいほど悪い」
えっ?嘘やん
1番悪いん?
のんちゃんがんばっとるやん!
淳「……」
流「それで、余命…」
余命1番聞きたくなかった言葉や
流星も1番言いたくない言葉やと思う
でも、ちゃんと聞かなあかん。
最年長やし、のんちゃんを俺は守らなあかん
淳「流星大丈夫やで」
流「余命…1年」
1年?治療はできひんの?
淳「治療は?」
流「望の判断次第…」
淳「そっか…話してくれてありがとう」
流「うん」
淳「みんなに言わなあかんな。」
流「うん……」
淳「戻ろか」
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作者名:のぞむ | 作成日時:2018年4月2日 18時