みんなの中で俺の歌声がずっと残りますように (ページ33)

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告白ページ33

side 藤井流星

はぁ、言ってしまった…

ついに、言わなあかん日が来てしまった。

多分、望が白血病にならんかったらメンバーにも一生、言ってなかったんやろなぁ

重「流星？どゆこと？」

しげが心配そうな声で聞いてくる

流「俺は、小2から中2まで入退院を繰り返しとった」

誰も話さんから、俺は話し続けた

流「望と一緒。急性骨髄性白血病や」

WESTー流「……」

side 神山智洋

えっ？流星が白血病？

中2ってジュニア入ってたよなぁ？

中1には入っとったはず…

えっ？普通やったやん

神「でも、中1とかレッスン参加しとったやん」

WESTー望「コクッ」

流「覚えとらへん？俺が入って来た頃のこと」

流「俺、ずっと帽子被っとったの」

濵「あっ…」

流「あの時、抗がん剤で髪の毛あらへんかってん」

入ってきた時から、流星はおしゃれやった。

だから、帽子はずっとおしゃれで被ってるんかと思っとった。

桐「でも、入院って…いつ」

流「みんなが舞台しとる時、俺だけでやへんかったの覚えとる？」

side 桐山照史

言われてみれば舞台流星だけ何回か出てなかった気がする

桐「そういえば、何回か…」

流「その数ヶ月の舞台の時や入院しとったのは」

全然気付かへんかった…

流「みんな、隠しとってごめんな」

WESTー流「うん…」

side 小瀧望

確かに流星の昔の雑誌とか見ると帽子かぶっとる写真が多かった気がする。

俺が出会った頃の流星は元気なイメージしかあらへんかった。

そして、遊びに誘ってくれる先輩

まさか、そんな元気な流星にそんな過去があるなんて知らへんかった

俺、流星のこと何でも知ってると思ってた

知っているようで全然知らへんかったんやな