WESTに密着取材中！

神山くんに密着中 ページ11

A「んー！！めっちゃ美味しい！！なにこれ？！？」


神山「ほんま？！よかったー」


A「こんな美味しい唐揚げ、生まれて初めてだよ！！」



買い物から帰宅すると、神山くんは見事な手さばきでサササッとご飯を作ってしまった。

その要領の良さはきっと専業主婦並だ。


神山「そんな喜んでくれたら、作った甲斐あるわー」


少し恥ずかしそうにはにかむ神山くんが可愛くて思わずシャッターを切る。


神山「ちょ、恥ずかしいわ」


A「すごく、いい顔してたから。はい。乾杯しよ。」


神山「あ、ああ、うん」



私は買ってきたビールを神山くんのグラスと自分のグラスに注いだ。


A「乾杯！」

神山「乾杯！」


お酒が大好きな私はグググッと、グラスのビールを飲み干す勢いで飲んだ。


神山「おお、Aちゃんイケるクチなんやなぁ」


A「お酒好きなの。神山くんは？」


神山「あ、ああ。おん。俺もまぁ、それなりに？」


A「そっか。飲んで飲んで。今日は収録２本撮りで疲れたでしょ？飲んで飲んで！」



神山くんは、うん、と小さく頷くと、グラスのビールを一気に飲み干した。


A「おおー！神山くんもイケるクチなんだね。」


そう言うと、あはは、と小さく笑う神山くん。

そして、みるみるうちに、神山くんの顔と首が真っ赤になる。



A「あ、れ。神山くん、お酒、そんなに強くないの？」


神山「あー。うーん、うん。うん。あんまり。飲まれへん」


え？！と驚く。

神山くんの目はすでにトロンとしていて。


明らかにふわふわしている。



A「やだ、ごめん、無理やり飲ませちゃったみたいで…」


私は急いで席を立ち、冷蔵庫に向かった。

冷蔵庫に入っている、ミネラルウォーターのペットボトルを見つけ、それをコップに注ぐ。



A「へ。」


その時、後ろからふわりと抱きしめられる感覚。

驚いて、私の体の動きが止まってしまった。


神山くんからは、香水のにおいだろうか。

さわやかで甘い匂いが漂い、なおかつ神山くんの「ドキドキ」という心臓の音がやけに耳に響いて。



神山「だって、言えへんやん」


A「え？」


神山「飲めないです、なんて、かっこ悪いやん」



そう言うと、神山くんは後ろから私を抱きしめたまま、少しだけ首を下げ、私の頭に顔をくっつける。





神山「Aちゃんに、かっこ悪いとこ見せたくなかってんもん」

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