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A「重岡くんは、プライベートの空間を撮られたりするのは嫌だろうから。こういう、試合観戦してる姿だったら、少し写真撮らせてもらってもいいかな?」
重岡くんは、私からゆっくりとチケットを受け取り、そのチケットに視線を落としていたのだけど。
そっと私に顔を向けた。
重岡「まあ、それなら。」
A「あ!ご心配なく。2人っきりじゃなくて、誰か男友達もご一緒にどうぞ。メンバーでも他のジャニーズのお友達でも。」
重岡「・・・ええの?」
A「もちろん。重岡くん、女性と一緒にいて、変な疑いをちょっとでもかけられたら嫌なんだよね??」
重岡くんは、コクリと小さく頷いた。
なんだったかな。
確か何かで読んだんだよね。学生時代、女子生徒とツーショットを撮ることも徹底的に避けていたし、食事中もマスクしたり、メガネしたりと。
プライベートショットが撮られないよう、しっかりガードを固めてきたのが重岡くんだ。
そんな彼だから、密着取材なんて一番つらいと思っているはず。
重岡「・・・ありがとう。」
A「え??」
重岡「いや、色々考えてくれてるんやな、って。ありがとう。」
重岡くんが、私に向かって満面の笑みを見せてくれて。
その笑顔があまりに眩しくて、かっこよくて。
そうだ。重岡くんと言えば、「だいっきゃんスマイル」が売りなのだ。
こんな破壊力のある笑顔を持っている人なんて、そうそういない。
A「どういたしまして。それじゃあ、その試合の日は重岡くんを密着させてもらうってことでもいいかな?」
重岡「おん!」
A「じゃあ、一緒に行くお友達を誘っておいてね。」
重岡「ああ、でも…。チケット2枚しかあらへんけど…」
A「大丈夫。もう1枚、なんとかして手に入れてくるから!!」
私がガッツポーズを作ると、重岡くんは「ぶはっ」と大きく吹き出して笑ってくれて。
重岡「みんながワーワー言ってるの、分かる気するわ。」
なんて、ボソッと言うから。
A「なんのこと??」
って、聞き返したけど。重岡くんは相変わらず笑顔で「なーんも。」と言うだけだった。
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可愛川麗華 - コメントのお返しありがとうございます!すいません、この作品ではなく、別の作品でお願いします。今回もドキドキする作品をありがとうございました!とっても面白かったです。お兄さん組の作品も楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2019年5月19日 2時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 妄想が好きな変態女子。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ちょっと迷いましたが、今回はモテモテハーレムのお話にしてみました笑 こんな全員から想われるなんてあり得ないよな…なんて葛藤もありながら本当に夢のような話ですよね笑 続きも読んでもらえたら嬉しいです! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» リクエストありがとうございます!しげの狂愛ですか!…えっとそれはこの作品で、という意味ですか?こちらではしげは割と爽やかキャラでいこうかと思ってますので別作品でもよければ頑張ってみます!!よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» 面白いと言って頂いてありがとうございます!とっても嬉しいです!!続きを楽しみにしてもらえるなんて感無量です…泣 これからも頑張りますので、よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - リサさん» 嬉しい感想をありがとうございます!続きも頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏海 | 作成日時:2019年5月10日 23時