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今日も何の手がかりも掴めなかったな。
あのライブの後俺なりに「運命の子」を探していたのだ。しかしアイドルという立場上堂々と探すことはできないしメンバーにだって何も言えてない。
今日何度目かわからないため息を溢す。
今日はハードスケジュールだった。
早朝からの撮影に始まり深夜までのレッスン。
こんな日にあの子に会えたらどんなに癒やされるのだろう。叶えようのない思考を浮かべて自嘲気味に笑う。こんな日はラーメンでも食べようそうしよう。
いつもは寄らないコンビニに止めてもらいキャップを深く被り車を降りる。
「っち、じゃまだ、っ！」
酒臭い大柄な中年が自分に思い切りぶつかりながらコンビニから走り出てきた。幸い俺だって体格はいいほうだから転びこそしなかったが。嫌なことってつくづく続くな。
ラーメン2個食べてやろう。
甘い香りがした。
胸の当たりをざわつかせるような気持ちになるような。
あぁ、あの子だ
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ユヒ(プロフ) - お話の設定が素敵！続き、楽しみです！ (2021年4月10日 14時) (
レス) id: e8f42911bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れか | 作成日時：2021年3月18日 12時
