セクゾ小児科医院

・歯科4 ページ31

衛「待って、先生たち全然怒ってないから頑張ってみない？」

A「無理(泣)
だって、、、痛いことするから(泣)」

衛「痛かったんだね、それは先生も分かってくれてると思うよ？
けどね、痛いってことは早く治した方がいいと思うんだ？
Aちゃんもいつまでも痛いままだったら嫌でしょ？
美味しいご飯も食べれないし、寝るときも痛いでしょ？」

A「うん。」

衛「だからさ、今日ちょっとだけ一緒に頑張ってみない？」

A「わかった。
頑張るからあまり痛くしないでね？」

衛「わかったよ。
少し待っててね？
まずはお姉さんがAちゃんのお口の中見るからね？」

A「うん。」

衛「Aさん、AAちゃんどうぞ。」

A「はい。」

衛「前に歯医者さんに来てから痛いなって思ったこととかあるかな？」

A「特にない。」

衛「わかったよ。
ありがとうね！」

A「うん。」

衛「じゃあ、すぐに準備するから待っててね？」

やっぱり怖くなってきたな〜(泣)
今一人だからここから抜け出せるかな？

ｶﾞﾁｬ

受「あれ、どうしたの？」

A「あの、おトイレ借りてもいいですか？」

受「どうぞ〜！」

衛「Aちゃん、おまたせってあれ？
ごめん、Aちゃん見なかった？」

受「あー、今お手洗いだと思います。
それにしては帰ってくるの遅いな？」

衛「ごめん、ありがと！
行ってみる。」

A「ｸﾞｽｯﾋｸｯ」

あー、だめだやっぱり怖くてトイレまで来てしまった。

ｺﾝｺﾝ

衛「Aちゃん、大丈夫？
気分でも悪いの？」

A「大丈夫。」

衛「じゃあ、ここ開けてくれない？
一緒に頑張るの嫌になっちゃった？」

A「うん。」

衛「あの、ここだったら寒いから中に入らない？」

A「うん。
ねぇ、何で先生は怒らないの？」

衛「怒っても何もならないからじゃないかな？
患者さんが自分から来るのを待ってるからだと思うな？」

A「そうなんだ。」

衛「頑張って来れたよって先生に教えてあげてよ？」

ｶﾞﾁｬ

A「あの、あの、、、」

衛「ん？
どうした？」

A「ごめんなさい。」

衛「ううん、全然いいよ！
前に先生も言ってたけど怖くなったら泣いてもいいし、手上げてくれたら止めてくれるから、頑張ろう？」

A「わかった。」

衛「よし、じゃあさっきの部屋に戻ろうか？」

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