俺、この世界から消えたみたいです

48 ページ48

伊「まずいから…

勝手に名前つけて、被害者だって言ってるらしい、

だから、被害者の顔をみてくれって言われて、


大ちゃんと二人で見た、


…その人が、


山田だった、


偽物の、山田…


多分、だけど…



なんか変わってると思うよ、


世界が…


あの人が怪我してるだけで、


山田の存在が分かる人…増えてるかも、」


知「そういえば、さっき涼介の家から出たのに

誰1人涼介のこと忘れなかった…」



それは、伊野尾ちゃんのストラップが家の中…


そう言おうとして、ベランダをみる




あれ…、外にある、


それなのに、分かったって…


山「その人のこと、殺さない限りは…


俺の存在は、この世界から消えたままってこと…？」





伊「…俺がみた夢の通りだとそうなる…。」



有「…あれ、山田…」


山「…大ちゃん、」


有「俺のこと見える…？声、聞こえる…？」


山「……うん、」

有「良かった…」



まだ起きたばかりの大ちゃんに、


光くんがさっきの話をする。


知「…その人を殺さないとって…



見た目は涼介…なんだよね、」


伊「声も…」





薮「殺せるわけ…」





伊「…その人のことは、殺しても、誰にもわからないらしい、完璧に息が止まったら…

この世界から、その人が消えて、山田が…この世界に存在できる、」


伊「怪我だったら、分かるらしいけど…」


有「残酷すぎる…」



あまりにも残酷だった、


俺からしたら、



自分を殺すも、同然、

49→←47

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す