俺、この世界から消えたみたいです

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だけど 神様はそう優しくないみたいで






ﾋｭｰ…






あ、俺 二階の窓開けっ放しだった。


二階から吹いてきた風が俺の頬にあたる




少しひんやりとした風



その風が また 俺を一人ぼっちにさせる




健人「…どこですか？ここ」


二宮「帰りましょうか」



帰っちゃった…。



…あれ？


伊野尾ちゃんと大ちゃんは？


有「伊野尾ちゃん？帰んないの？」



伊「…なんか大切なこと 忘れてる気がする」




…早く窓閉めなきゃ。


二人まで帰っちゃう。


有「大切なこと？」




だけど俺は、何故か動かなかった



二人がしている会話が気になったから




伊「…何か 大切な何かを忘れてる気がするんだよね… 大ちゃん 分かる？」


有「んー… この家 とか」



伊「なんか…


初めてじゃない感じ」


有「…ねぇ！みて！俺らの写真飾ってある！」


伊「本当だ この家すごいね…



…大ちゃん、ちょっと見て？この写真」



有「なになにー？ …なんか開いてるね 真ん中が」



あ、あの写真… 昔みんなで撮った写真…




俺の誕生日に。


伊「誰か入れそうだよね…」


有「誰かがいた… って感じしない？」

伊「…する…」




そうだよ 気づいて、



思い出してよ…

有「…まぁ いっか！ 帰ろ！」


伊「そうだね〜！」




ｶﾞﾁｬ




静まり返った家






…外の何かに触れるだけで俺の存在は消える

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