キャスト08 ページ9
「皆のことも、紹介するね。」
圭人さんはそう言ってまた私に優しい笑顔を向けた。
その笑顔は自然に出るものなのか、私を安心させるために故意にやっているものであるのかは分からない。
でも何となく、前者だったらいいなと思っていた。
私の目の前には圭人さんを除いて8人のモンスターたちがいた。
……どうしよう、ちゃんと覚えられるかな？
「まずこっちはさっきも会ったよね、魔法使い見習いの裕翔。俺たちの中では一番後に来たんだよ。」
さっき会った、背の高い彼。
ここに戻って来るときに圭人さんから直接話を聞いていた分、印象が強い。
「それでこっちが光くん。裕翔と同じ魔法使いなんだけど、三番目にここに来たんだ。だから経験では光くんの方が上。裕翔の監修もしてるよ。」
「次は大ちゃん。死神だけど力が弱いから大きな鎌は持てないんだ。ハロウィンの企画を任せてるよ。」
「こっちが同じく死神の雄也。雄也にもハロウィンの企画を考えてもらってるんだ。優しいし頼りになるよ。」
「それでこっちが知念。黒猫のモンスターでハロウィンの悪戯担当。運動神経がすごくいいんだよ。」
「またまた黒猫の伊野ちゃん。気まぐれさんだけど知念と一緒に悪戯担当に回ってもらってるんだけど、意味もなく前を横切るから気をつけて。」
「で、こっちがヴァンパイアの山ちゃん。十字架とかニンニクとか一般的に言われてるものは大抵大丈夫なんだけど、強いて言うなら鏡に映らないのが弱点かも。」
「最後に山ちゃんと同じヴァンパイアの薮ちゃん。薮ちゃんも基本的には何でも大丈夫だけど、直射日光はあんまり得意じゃないから気を付けて。」
「……ごめんね、ちょっと分かりにくかったかもしれないけど大丈夫？」
「うん、大丈夫だよ。」
……んな訳あるかぁ！
一気に説明されたって一向に頭に入らないんだけど…。
「そのうち慣れると思うから頑張って！」
頑張ってって…他人事じゃないか。
「うん。」
「それじゃあAちゃんも、自分で自己紹介できる？」
咳払いを一つ。
私は初対面の人が大勢いる中で、口を開いた。
「初めまして、人形のモンスターのAといいます。今日からここでお世話になります…！」
転校生のような気分だ。
私は転校したことがないから何とも言えないけど、きっと転校生ってこんな感じなのかな？
「……人形族って…まだ残ってたの!?」
人形族というのは、珍しいものなのか…？
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春みかん(プロフ) - はい！！またお邪魔します(*’▽’) (2016年3月10日 22時) (
レス) id: fc4caac89c (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - 春みかんさん» ありがとうございます！大好きなんてお言葉、私にはもったいないです！更新頑張ります。またお時間がありましたらコメント欄にも遊びに来てくださいね！ (2016年3月9日 22時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
春みかん(プロフ) - この小説大好きです！！更新頑張ってください！ (2016年3月9日 22時) (レス) id: fc4caac89c (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - なる.さん» ありがとうございます！まだまだ至らない点も多いですが、最後までよろしくお願いします！ (2016年3月7日 7時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
なる.(プロフ) - この作品、すっごく面白いです、！更新頑張ってくださいさい。楽しみにしてます、！ (2016年3月7日 6時) (レス) id: 1c30441fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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