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ナイト01 ページ31

あれから何日か経った頃、すっかりこの世界に順応した私。
人間だと明かしても、かなりあっさりと迎え入れてくれるモンスターの皆。


最初は人間と何の変わりもないと思っていた。
しかしやはり彼らは列記としたモンスター。
時が止まった人間界に降り立って、それぞれの仕事をこなしていた。


また彼らも人間である私に興味があるらしく、様々なことをお互いに話したりもした。


そんな中、圭人くんは私の話を聞いたりハロウィンの世界の話をしたりしていたものの、自身については一切語らなかった。


どうして何も語らないのかは気になっていた。
しかしそれを聞く勇気は無かったのだ。


「人間も同じなんだね。」



人間はモンスターにとっては生きる糧でしかないはずなのに。


人間である私も、こうしてハロウィンの一員になれるのだ。
そう錯覚するほどでもあった。



「あっ…。」

いつも皆が集まる大広間の扉が開く。
その先に居たのは裕翔くんだった。


「裕翔くん…大丈夫?」


魔女の一件があってから、万全の状態ではない彼。


「うん、もう平気。ありがとう。」


にっこりと微笑んだ裕翔くん。
その顔色は良くなっていた。


「良かった。」


『なぁアンタ人間なんだろ?初めて来た時どう思ったんだよ?』

「え、どうって…。」


来た時はずっと映画の撮影だと思い込んでいたから…。


「本物だなんて思わないよ。すごく演技上手な役者さんだなぁって。ジャックに至ってはよく出来てるなって思ってたよ。」


今でこそ笑い話。


「女優さんかぁ。凄いね。」

「まだまだ新人だから。何とも…。」

「でも皮肉だよね。人形の役なんてさ。」



言い出したのは知念くん。


「そうかな?」

「人間の世界って色々大変そうだよね。」



人間以外の何かと話をするのは当然ながら初めてのこと。
何だか新鮮で少しワクワクした。


「Aちゃんも行く?明日は人間界に行くんだけど。」


提案したのは大ちゃん。
キラキラ輝く瞳で私を見ていた。

「私も行っていいの?」

「もちろん!」


人間の世界は息を止めている。
確かに存在しているページの一部分。

今、人間の世界は止まっている。
そして私以外の人間は知らない。


こうして時間が止まり、モンスター達の夜が訪れていることに。

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春みかん(プロフ) - はい!!またお邪魔します(*’▽’) (2016年3月10日 22時) (レス) id: fc4caac89c (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - 春みかんさん» ありがとうございます!大好きなんてお言葉、私にはもったいないです!更新頑張ります。またお時間がありましたらコメント欄にも遊びに来てくださいね! (2016年3月9日 22時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
春みかん(プロフ) - この小説大好きです!!更新頑張ってください! (2016年3月9日 22時) (レス) id: fc4caac89c (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - なる.さん» ありがとうございます!まだまだ至らない点も多いですが、最後までよろしくお願いします! (2016年3月7日 7時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
なる.(プロフ) - この作品、すっごく面白いです、!更新頑張ってくださいさい。楽しみにしてます、! (2016年3月7日 6時) (レス) id: 1c30441fc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天凪 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年2月8日 23時

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