じゃんぷはお医者さん

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涼介さいど


侑「ん〜っ、いやぁっ！泣」


ホントこの子は手がかかるよ。笑


「よしよし、頑張ったねぇ。」


いのちゃんの聴診を手伝ったら、知念にしがみつかれて…もうね、グズグズなの。


こんなことされたら怒る気にもなれない。


後は点滴して終わりなんだけど、まだ出来そうにないな。


俺が知念の相手をしている間に、いのちゃんと他のメンバーが集まって何やら話し合いをしている。


慧「お待たせ。ちょっとさ、病院行きたいんだけどいい？」


「いいけど、何で？他に検査するの？」


慧「いや、輸液切れてて。この楽屋ももう少しで明け渡さないといけないし。」


「あー、そっか。確かに。俺このまま抱っこして行くから車回しておいてくれる？」


慧「うん、今マネージャーに頼んでるとこ。」


そういえば大ちゃんや雄也の姿が見えない。


他の皆も荷物をまとめて楽屋を出る準備をしていた。


裕「やま、俺が抱っこしようか？大変でしょ｡」


涼「ありがと。でも大丈夫。たぶん今離れたらまた泣くよ。笑」


裕「わかった。知念、今から移動するからね｡」


侑「や…病院行かないもん…泣」


聞いてたか…笑


でも口では嫌がってるけど体はぐったり。


抵抗する力もなくなってきたのかも。


早く点滴してあげないと…


慧「行こうか。二人の荷物は持ったからね。」


涼「はーい。知念、動くよ〜。」


こうして足早に楽屋を後にした。


行く病院は、俺らが医者として使っているクリニック。


みんな勝手が分かっているから着いたら先に車から降りて準備しに行ってくれた。


「着いたよ。降りよっか。」


圭「おいで、ちぃちゃん。」


圭人が車の外で腕を伸ばして知念を車から降ろそうとしたんだけど、肝心の知念は俺にしがみついて「降りたくない」って。


仕方なく、圭人と戻ってきた裕翔に知念を引っ張って貰ってどうにか車から降りた。


そのまま点滴室へ直行。


侑「ｸﾞｽﾞ…やぁだっ…りょーすけ…泣」


車いすに乗せられても必死に俺に腕を伸ばしてくる知念。


「なぁに？大丈夫。ずっと付いてるよ。」


知念に頼られて嬉しいけど、
一緒に歩いている2人からの羨望の眼差しが痛い。笑


点滴ルームに着くと、既に皆準備を終えて揃っていて暇を持て余している感じだった。


っていうかこんなに人数いる？


大「おっ、来た来た。ここゴロンしよっか。よいしょー…」


まあ、もしかしたらこの後感謝することになるかもだけどね。笑

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