形成くん ページ43
形成くんも雄英の三年ヒーロー科の生徒で、制服を着ている。
「家まで送る」
『ありがとう』
形成くんが歩き出したので私もそれに続く。
「大変だったな」
『うん』
私は今日起きたことを全て伝えた。
形成くんは時々相槌を打ちながら私の話を真剣に聞いていた。
「…そっか、やっぱりAの心臓とった奴、日本にいるのか」
『そうみたい』
親戚一同は私の過去に起きたことも、そして今日本にいる理由も知っているため、形成くんも落ち着いている。
「あんまり、無茶すんなよ」
『うん、気をつける』
「……それで、さっきの男の子はAの彼氏？」
ニヤニヤと笑いながら聞いてくる形成くんに苦笑しながら違うよ、と伝えた。
『彼は緑谷出久くん、普通のクラスメイト』
ワン･フォー･オールのことを除いてデクくんのことを簡単に説明した。
それから学校生活や、一人暮らしの感想など、他愛もない会話をしながら形成くんの隣を歩く。
「そっか、とりあえずAがこっちで上手く過ごせてるみたいで安心した」
形成くんは私の頭にポンポンと手を乗せる。
『子供扱いしないでよ、二つ年上なだけでしょ』
その手をやんわりと払いながら、不満を顔に表すと彼は面白がるように笑った。
「一年と三年じゃ、全然違うぞ？」
『すぐに私も形成くんに追いつくよ！』
自信満々に言っても、あしらうようにはいはい、と流されてしまった。
こういう所はまだ自分が子供に思えて少し悔しくなる。
そうしているうちに住んでいるマンションの下に着いた。
『形成くん、ありがとね』
「ん、どーいたしまして」
形成くんはヒラヒラと手を振ると背を向けて歩き出した。
しかしすぐに足を止めて私の元に戻ってくる。
『？』
「……自分を大事にしろよ」
形成くんは笑っていた。
でもその笑顔は、私に何かを諭すような、そんな表情だった。
彼にも凄く心配をかけてしまったようで、心の中で反省する。
『…うん、大丈夫！』
私が満面の笑みではっきり言うと、形成くんは安心したように笑って今度こそ歩いて去っていった。
エレベーターに乗り、自分の部屋に入り、靴を脱いでまっすぐリビングのソファにダイブする。
よほど疲れていたのかそのままソファで眠ってしまった。
目を覚ましたのは時計の針が9時を過ぎた頃だった。
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jumpcontrolbear(プロフ) - コメントありがとうございます！！更新の励みになります！！絵も拝見させて頂きました！！まさか描いていただける日が来るなんて！！凄く感動してます！イメージ通りでした！これからも更新頑張るので楽しみにしていてください！！ (2018年7月7日 0時) (
レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！あと、よろしければ勝手ながら夢主ちゃんのイラストをモノクロですが描かせていただきましたのでよかったら見に来てください(><) (2018年7月5日 15時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - AAaさん» すいません！外したつもりになってました、すぐに外します！ (2017年12月26日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
AAa - 色々作ってるならオリフラわかりますよねすぐ外して下さい (2017年12月26日 20時) (レス) id: 6acbffbb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2017年12月26日 17時
