知り合い ページ24
「話したのか……！」
『あ、ちゃ〜〜…』
緑谷くんの言葉に私もオールマイトさんも渋い顔をする。
緑谷くんは爆豪くんに、全てではないが″個性″を人から授かった、ということを言ってしまったらしい。
「すみません!!!母にも言ってなかったのに…何でか…言わなきゃって…。
本当にすみません……」
緑谷くんの表情を見ると何も言えなかった。
「……幸い爆豪少年も戯言と受け取ったようだし…今回は大目に見るが…次はナシで頼むぞ。
この力を持つという責任をしっかり自覚してくれ！
知れ渡れば力を奪わんとする輩が溢れかえる事は自明の理！
この秘密は社会の混乱を防ぐ為でもあり、君の為でもあるんだ、いいね？」
「……はい」
緑谷くんは落ち込んだ表情のまま答えた。
『何はともあれ、訓練お疲れ様』
空気を変えるように私は緑谷くんの背中をポンと軽く押す。
「ところで空間少女は何故ここに？」
オールマイトさんは私の方を向く。
『ふふ、″空間少女″だと違和感がありますね』
「なら授業外はいつもの様にAくんと呼ぼう」
オールマイトさんはニッカリと歯を輝かせて笑った。
「ほ、ほんとに空間さんとオールマイトは知り合いなんだね！」
「彼女の母と私が同級生で、その流れでAくんの家族とは仲良くさせて貰っているよ」
『オールマイトさん、彼には私の事を話しました』
私の言葉にオールマイトさんの眉がピクリと反応した。
「…そうか、言ったのか」
「あ、心臓のこと……」
緑谷くんも何のことか分かったのかポツリと呟いた。
『彼の話しを全て聞いて、自分のことを何も話さないのは不公平だと思ったので』
オールマイトさんは深く息を吐き少し間を開けてから口を開いた。
「Aくん自身が構わないのなら私は口を出さないよ。
緑谷少年、彼女の事は他言無用で頼む」
「はい！勿論です!!」
緑谷くんが元気に返事をするとオールマイトさんは満足そうに頷いた。
「あ、じゃあ僕着替えてきますね」
緑谷くんは校舎の中へと入っていった。
「今日の訓練では″個性″の許容量は超えなかったみたいだな」
オールマイトさんが前を向いたまま話す。
『はい、まだ許容範囲内でした』
「あまり無茶をしては駄目だよ」
『はい…気をつけます…』
私を俯きながら答える。
夕日によって伸ばされた影が酷く濃く思えた。
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jumpcontrolbear(プロフ) - コメントありがとうございます！！更新の励みになります！！絵も拝見させて頂きました！！まさか描いていただける日が来るなんて！！凄く感動してます！イメージ通りでした！これからも更新頑張るので楽しみにしていてください！！ (2018年7月7日 0時) (
レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！あと、よろしければ勝手ながら夢主ちゃんのイラストをモノクロですが描かせていただきましたのでよかったら見に来てください(><) (2018年7月5日 15時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - AAaさん» すいません！外したつもりになってました、すぐに外します！ (2017年12月26日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
AAa - 色々作ってるならオリフラわかりますよねすぐ外して下さい (2017年12月26日 20時) (レス) id: 6acbffbb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2017年12月26日 17時
