途中経過 ページ9
よく足元を見てみれば、峰田くんのもぎもぎがお茶子ちゃんの足と地面の間にくっついている。
「峰田くんの!!一体どこから…」
「ここからだよ緑谷ぁ…」
声の方に注目すれば、障子くんの複製椀隙間から峰田くんが顔を出していた。
『あれ、アリなんだ……』
と、拍子抜けしていると、さらに複製椀から鞭のようなものが飛んできた。
「わっ!!!?」
『あれは…梅雨ちゃん!!?』
「さすがね緑谷ちゃん…！」
峰田くんと同じように複製椀から顔をだす梅雨ちゃん。
まずいな…このままだと……！
まだ距離はあるものの、立ち往生していてはいずれ囲まれて動けなくなる…!!
『デクくん！ジェットを！』
「う、うん!!」
頭上のデクくんに叫ぶと、すぐにまた体が持ち上がった。
「ああベイビーが引き千切れたあ!!!!」
「ごめん!!でも離れられたよ！」
後ろでそんな会話をしているのを耳に入れながら、空気が揺れ動いたのを感じた。
それは下から真っ直ぐ上に付き上がって来たような……場所は……
すぐ隣!!!!
「!!!」
「調子乗ってんじゃねえぞクソが！」
そこには悪人面の爆豪くんが飛び上がってすぐ横に迫っていた。
「『常闇くんっ!!』」
私とデクくんが同時に叫ぶと、黒影がすぐさま爆豪くんの爆破を遮る。
「何だこいつ──……!!」
爆豪くんは一度怯みはしたものの、逆の手でまた振りかぶってきた。
「っ不味い!!」
『任せて!!』
常闇くんが慌てた声を出したのを聞いて、すぐに左手を前に出す。
「死ねや!!」
『残念！』
爆豪くんが手を振り下ろし、爆発が
私の手前で突然消えた。
「あぁっ!!?」
「えっ!?」
「なんだぁ!?爆発が消えたぞ!!?」
プレゼントマイクの実況に釣られるように、観客がどよめく。
『隙ありだよ』
驚く爆豪くんの体の前に掌を向けて思い切り空気を放出させる。
「チッ!!?」
爆豪くんは空中で吹き飛んだものの、騎馬を組んでいる瀬呂くんのテープに回収された。
「かっちゃんの爆発が消えた…!!?空間さん、今のは……？」
『まだまだ皆の知らない使い方があるってことだよ。
今は説明してる時間は無いけどね!!』
着地しながらモニターで現在の状況を確認する。
するとあるチームが私たちに次いでPを稼いでいた。
B組の物間くんだ……。
彼はあの爆豪くんのハチマキすらも手にしていた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jumpcontrolbear(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月23日 19時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 上手く表現出来てるか分かりませんが……(><) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 愛きゃんさん» またまた描いて下さったんですか！？感激です！！ぜひ見させていただきますね！！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - またイラスト描かせていただきましたのでよければ見てってください！((土下座 (2018年7月14日 0時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だし丸 | 作成日時：2018年4月23日 23時
