朝の出来事 ページ42
No side
体育祭から二日が経ち、Aはいつものように電車に乗って学校へと向かっていた。
下り方面なおかげで満員電車では無いものの、空いている席はない。
Aはドア付近に立ちながら窓に打ち付けられる雨をぼーっと見ていた。
「ねぇねぇお姉さん!!」
『ん？』
突然声をかけられて、そちらに目を向ければランドセルを背負った女の子がAを見上げていた。
『どうしたの？』
しゃがみながらAが答えると
「たいいくさい！三位おめでとう!!」
と笑顔で言った。
『へ？』
と呆けるAに周りからもチラホラと声が掛かる。
「空間Aさんおめでとうございます！」
「惜しかったね〜」
「どういう″個性″なの!?」
「来年も頑張って!」
『あ、ありがとうございます…』
･
『(やっぱり大勢の視線を受けるのって慣れないなぁ…)』
傘を畳みながら電車でのことを思い出す。
『雄英の体育祭ってやっぱり凄いんだな…』
改めて規模の大きさを実感しながら靴を履き替え、教室に入ると
「超声かけられたよ来る途中!!」
「私もジロジロ見られて何か恥ずかしかった！」
「俺も！」
「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ」
「ドンマイ」
そんな会話で盛り上がっていた。
『(皆同じなんだなぁ)』
Aは自分の椅子に座りながら周りの会話に耳を傾けた。
「Aはどうだった？」
八百万と話していた耳郎がAに話しかけてくる。
『皆と同じく突然話しかけられて朝からビックリしたよ』
「そりゃそうだろうね、三位だもん」
「さすがAさんですわ」
耳郎と八百万がニコニコ笑うのにつられてAも恥ずかしそうに笑った。
そこで予鈴が鳴ると、自分の席から離れていた生徒達は一斉に席に戻りピタリと話しが止んだ。
「おはよう」
前の扉から入ってきた相澤。
『(あれ？)』
その相澤の変化に気づいたAよりも早く蛙吹が相澤に声をかけた。
「相澤先生包帯取れたのね、良かったわ」
「婆さんの処置が大ゲサなんだよ。
んなもんより」
目の下を掻きながら言う相澤にAは隠れて苦笑する。
『(自分の大怪我をそんなん扱い……)』
「今日の″ヒーロー情報学″、ちょっと特別だぞ」
「(ヒーロー関連の法律やら…只でさえ苦手なのに…)」
「(特別!?小テストか!?やめてくれよ〜…)」
切島と上鳴の顔に緊張が走った。
･
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jumpcontrolbear(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月23日 19時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 上手く表現出来てるか分かりませんが……(><) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 愛きゃんさん» またまた描いて下さったんですか！？感激です！！ぜひ見させていただきますね！！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - またイラスト描かせていただきましたのでよければ見てってください！((土下座 (2018年7月14日 0時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2018年4月23日 23時
