表彰式 ページ38
A side
「それではこれより表彰式に移ります！」
ミッドナイト先生の司会に合わせ、色の着いた小さな花火が空に弾けた。
会場中央に置かれた三つの台。
それぞれ1、2、3、と書かれていて、私が立っている台は3だ。
人々の注目が集まるのはあまり嬉しくないけど、それ以上に隣の存在の方が怖い……。
「何アレ…」
「起きてからずっと暴れてんだと。
しっかしま──…」
目の前にいるA組の皆も流石にこの状況に困惑しているようで
「締まんねー1位だな」
チラリと横に目を向けると、セメントス先生の作った柱に繋がれ、口と手に拘束具を着けられている爆豪くん。
「ん"ん"〜〜〜〜!!」
何かしら叫びながら体を激しく動かす度に、拘束具がガチャガチャと音を立てる。
え、ほんとに何……？
怖すぎる……。
決勝戦でよっぽどの事があったのか、爆豪くんは轟くんに怒鳴り続けている。
当の轟くんは静かな表情で俯いたまま何も言わない。
「3位には空間さんともう一人飯田くんがいるんだけど、ちょっとお家の事情で早退になっちゃったのでご了承くださいな」
ミッドナイト先生は爆豪くんの事を見えてないかのように進める。
それにしても飯田くんどうしたんだろ？
そんなこんな考えてるうちに式は進んでいく。
「メダル授与よ!!
今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
「私がメダルを持って来─」
「我らがヒーロー オールマイトォ!!」
回転しながら会場中央に着地したマッスルフォームのオールマイトさん。
ミッドナイト先生の声と被ってた気がするけど、まあ置いておこう。
オールマイトさんはミッドナイト先生から銅メダルを受け取り私の前に立つ。
「空間少女！おめでとう！」
差し出されたメダルを首を通す。
「どの試合も自分の″個性″の長所をよく活用出来ていた!!
ただやはりまだまだ隙がある、そして自分への影響もちゃんと考えるように！
頭のいい君なら私の言いたいことは分かってくれるだろう」
オールマイトさんは″個性″の過剰使用についてハッキリとは言わないけれど、それっぽい事を伝えてくる。
『……もっと冷静になれるように頑張ります』
「うん、その調子だ」
私の肩を何度か力強く叩くとニカッと笑った。
昔から何回も見ている笑顔だけど、この人の笑顔はいつだって自信をくれた。
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jumpcontrolbear(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月23日 19時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 上手く表現出来てるか分かりませんが……(><) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 愛きゃんさん» またまた描いて下さったんですか！？感激です！！ぜひ見させていただきますね！！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - またイラスト描かせていただきましたのでよければ見てってください！((土下座 (2018年7月14日 0時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2018年4月23日 23時
