対 常闇 ページ27
開始の合図と共に、常闇くんの黒影が飛び出してくる。
私はそれを後ろに飛んで避ける。
「おぉーっと早速常闇が先制攻撃だ!!
そして早くも空間、ステージ際まで追い詰められたぞ!?」
違う、黒影の攻撃可能範囲を探るためだよ。
マイク先生の実況に心の中で反論する。
しかしそれも無駄なことのようで、黒影は簡単にステージ際まで伸びてくる。
この感じだと黒影の攻撃可能範囲はまだまだ広そうだ。
それなら距離をとっても意味は無いな。
黒影はそのまま私を場外へと押し出そうと手を伸ばしてくるが、私はその頭上を踏んで飛び越える。
黒影がダメなら、常闇くんにだ!!
私はそのまま一気に常闇くんへと近づき、空中で身を捻る。
そのまま回し蹴りの要領で、蹴りを常闇くんに向けた。
「黒影ッッ!!!」
私の意図を察知したのか、常闇くんは黒影を呼び戻し、防御する。
私の蹴りは黒影に弾かれてしまった。
「ハイレベル過ぎねぇかこの戦い!!?」
地面に手をついて着地する私に、黒影は休むことなく迫り来る。
それを避けながら常闇くんとの間合いに入ろうとするが、中々距離を詰められない。
そもそも私は普段、攻撃に関してはサーベルを使うことが多い。
サーベルの斬撃を空気にのせて周りを斬り付ける、というのが私がよくやるやり方だ。
しかしこの体育祭においては、コスチュームの持ち込みは禁止。
もちろんサーベルも禁止。
だからといって攻撃の手段が全く無いわけではない。
いくつか手はあるが、常闇くんと黒影が相手だと隙を作る暇もない。
今のところ体術だけでやりあえているが、このままだと私の体力が一方的に消耗されるだけだ。
黒影に物理的に干渉できるのが唯一の救いかもしれない。
「空間 常闇の″個性″に対して蹴りや殴りで応戦している!!」
私の目の前に迫ってきた黒影の顎に思い切り掌底を打つ。
生物ならこれで脳が揺れて怯んでくれるが、黒影は″個性″だから一瞬揺れただけですぐに迫ってくる。
『うわッ……!!?』
黒影に強く押されてステージ際まで飛ばされる。
危なっ!!
私は瞬時に空気で弾いて黒影を押し戻す。
そのまま手を思い切り横に振った。
黒影のすぐ横の空気が押され、黒影はステージの外へと飛ばされるが、すんでのところで常闇くんが踏みとどまり、場外にはならなかった。
………仕方ない、あの手を使うか…。
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jumpcontrolbear(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月23日 19時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 上手く表現出来てるか分かりませんが……(><) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 愛きゃんさん» またまた描いて下さったんですか！？感激です！！ぜひ見させていただきますね！！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - またイラスト描かせていただきましたのでよければ見てってください！((土下座 (2018年7月14日 0時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2018年4月23日 23時
