エンデヴァー ページ26
「勝者 A組飯田!!!」
『終わったんだ、速かったな…』
スタジアムからアナウンスが聞こえてくる。
飯田くんと塩崎さんの試合はすぐに終わったようだ。
次は
私と常闇くんだ。
私は立ち上がって控え室を出た。
常闇くんとの戦い方を頭の中で組み立てながらステージへと向かう。
常闇くんの″個性″は特殊だ。
騎馬戦の時に聞いた弱点があるとはいえ、私の″個性″じゃ全く意味をなさない。
弱体化させるには、光を強めなければならない。
私の″個性″では光を調節することなんて不可能だ。
どうするべきか──？
うーん、と唸りながら首を捻っていると、ふと視界が薄暗くなる。
『？ ──え……』
前を見上げれば、私を見下ろす燃えている男性。
いや、燃えている、ではなく燃やしている、という表現の方が正しいのだろうか？
そんな馬鹿げたことを考える頭とは裏腹に、私の口から出る声はあまりにも弱々しかった。
『エンデヴァー……さん』
「君は空間キリ華の娘だな」
キリ華、お母さんの名前だ。
『そう、ですけど……母を知っているんですか？』
「雄英時代の同級生だった」
エンデヴァーさんは見上げるほどに大きく、それだけで威圧感がある。
「君の″個性″も空気に関するものなのか」
『はい…まぁ』
エンデヴァーさんは私をジロジロと見つめると、そうか、とだけ呟いて踵を返した。
「君の戦い方、特に″個性″の使い方は面白い。
次の試合も楽しみにしている」
最後にチラリと私に目だけを向けてエンデヴァーさんは戻っていった。
な──なんだったんだ……？
私は思わず大きく息を吐いた。
やっぱり炎という″個性″のせいか、近くにいるとヒリヒリと焼けるような感覚が空気を伝わってより強く感じる。
まさかお母さんと同級生だったなんて……。
『さすがNo.2ヒーロー……威厳があるな』
オールマイトさんとは確実に違う雰囲気を持つエンデヴァーさん。
結局、なぜ話しかけられたのか分からないまま、そして対常闇くんの解決策が思い浮かばないまま、私はステージへと足を踏み入れた。
「さァさァ次の試合だ!!
無敵とも言えるぜその″個性″!! 常闇踏陰
そして
お前の″個性″も未知数だ!! 空間A」
盛り上がる歓声を耳に入れながら、私は深呼吸を繰り返す。
大丈夫、大丈夫。
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jumpcontrolbear(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月23日 19時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - 上手く表現出来てるか分かりませんが……(><) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 愛きゃんさん» またまた描いて下さったんですか！？感激です！！ぜひ見させていただきますね！！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
愛きゃん(プロフ) - またイラスト描かせていただきましたのでよければ見てってください！((土下座 (2018年7月14日 0時) (レス) id: fd02c8ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2018年4月23日 23時
